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2012年11月10日11時57分

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情報提供 reuters

高分配米国リート型が首位 分配偏重に見直しの動きも〈純資産残高の増加ランキング〉

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 今回は、人気や運用成績の目安となる純資産残高が増加したファンド(投資信託)について紹介します。過去3カ月間の残高増加額の上位20本について分析した結果です。

 まず、残高増減の前提となる世界の株式市場の動きを確認しましょう。10月末までの3カ月間は、米国こそ巨大ハリケーンの影響もあり上値が抑えられましたが、内需関連株が見直された日本は新興市場を中心に続伸しました。また、米経済指標の改善を受けて円高が一服したことも、海外資産に投資する投信には好材料でした。

 ランキングでは「フィデリティ・USリート・ファンドB」が、前回から順位を一つ上げて首位に浮上しました。米国のリート(不動産投資信託)市場は9月中旬をピークに足踏み状態が続いています。同ファンドも3カ月間の運用成績が突出して良かったわけではありません。しかし、米国リート型の中で月次分配金が比較的高いことから投資家に支持され、好調な販売と残高増加につながったとみられます。

 10月18日に設定され、今回10位につけた「ダイワ豪ドル建て高利回り証券」は、分配金の支払い条件をより明確に示したタイプの投信です。ファンド名に「予想分配金提示型」とある通り、基準価格の上昇幅に応じて分配金の額が変動します。毎月の計算期末の前営業日の基準価格が1万500〜1万1千円未満の場合は100円、同1万1千〜1万1500円未満ならば150円、というように、あくまで基準価格の上昇を分配の前提条件としています。市場環境によっては分配金の支払いを見送ることもあります。

 現状のオープン投信は、分配方針を決める投信委託会社(運用会社)にとって自由度が高く、最終的に運用会社の判断で分配金支払いの有無や金額が決定されます。このため、投信によっては投資元本を取り崩して月々の分配を継続しているものもあります。

 「ダイワ豪ドル」のような投信の登場は、分配金の本来のあり方を見直す良い機会と言えるかもしれません。高分配型の人気は根強いものの、過度の分配偏重に警鐘を鳴らす動きも出てきたようです。(リッパー・篠田尚子)

トムソン・ロイターhttp://www.reuters.co.jp

■この3カ月間で純資産残高が増えたファンドは?

順位 9月の順位 騰落 ファンド名 投信会社 純資産
残高
3カ月間
増加額
1 2 フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) フィデリティ 598,383 84,591
2 1 野村米国ハイ・イールド債券投信(通貨選択型)豪ドルコース(毎月分配型)★ 野村 370,601 76,027
3 3 日興グラビティ・ファンド 日興 70,502 70,502
4 4 ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型) ピクテ 371,386 49,263
5 10 エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)為替ヘッジあり 国際 96,914 48,046
6 5 日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型(トルコリラコース)★ 日興 112,327 47,242
7 6 ニッセイオーストラリア高配当株ファンド(毎月決算型) ニッセイ 71,601 47,091
8 11 三菱UFJ新興国高利回り社債ファンド通貨選択シリーズ〈円コース〉(毎月分配型)★ 三菱UFJ 79,507 37,314
9 18 ダイワ米国株ストラテジーα(通貨選択型)-トリプルリターンズ-ブラジル・レアル・コース(毎月分配型)★ 大和 40,614 36,551
10 ダイワ豪ドル建て高利回り証券ファンド-予想分配金提示型- 大和 35,580 35,580
11 14 アムンディ・りそな米国ハイ・イールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)★ アムンディ 109,705 30,381
12 16 ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型) 大和 291,453 30,215
13 45 ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型) 大和 557,356 29,910
14 7 オーストラリア公社債ファンド SMT 218,034 29,223
15 8 BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド ベアリング 123,413 25,225
16 24 アジア ハイ・イールド・プラス(毎月決算型)(為替ヘッジなし) 岡三 24,320 24,320
17 15 UBSグローバル好利回りCBファンド2012-09(円ヘッジ)(限定追加型) UBS 24,053 24,053
18 28 ダイワJ-REITオープン(毎月分配型) 大和 38,507 23,680
19 21 新光ブラジル債券ファンド 新光 174,792 23,344
20 33 三菱UFJ新興国高利回り社債ファンド通貨選択シリーズ〈ブラジルレアルコース〉(毎月分配型)★ 三菱UFJ 33,840 20,389

調査対象はオープン型投信で、残高が10億円以上の1851本(10月末時点、単位・100万円)。上場投信と確定拠出年金・ラップ口座向け専用ファンド、デリバティブ型を除く。残高と増加額が同じファンドは8月以降の設定。★は通貨選択型(リッパー調べ)

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