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2012年11月17日12時13分

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情報提供 reuters

原油下落で空売り型が首位 国内リート型9位以下独占 〈基準価格の上昇率ランキング〉

 今回は、この6カ月間で好成績をあげたファンド(投資信託)を紹介します。基準価格(分配金の再投資後)の上昇率の上位20本について分析しました。

 まずは世界の株式市場の動きです。10月末までの6カ月間を見ると、欧州の一部と東南アジアは好調でしたが、10月中の下落が響いた米国と、春から夏にかけての下落分を補えなかった日本は苦戦を強いられました。また、世界的な景気減速懸念により、今後需要の減退が予想される原油価格も9月半ばをピークにじりじりと値を下げました。

 ランキングでは「WTI原油先物ファンド(ショート・ポジション)」が9月から順位を五つ上げ、首位に浮上しました。米国の原油先物取引を活用した同ファンドは、日々の基準価格の値動きがWTI原油先物取引価格の値動きとおおむね反対となるような投資成果を目指します。

 ショート・ポジションという投資手法は、空売りと同じ投資効果が得られます。このため、実際の原油先物価格が値下がりしても利益を享受することができました。

 一方、同じ商品先物でも原油と対照的な値動きを見せたのは金です。金先物価格は、10月こそやや軟調に推移しましたが、原油と比べて産業用途が少なく、投資需要は依然底堅いことから下落幅が抑えられました。米ドルベースで金への投資成果を享受する「野村エマージング債券投信(金コース)」は、9月から順位を下げましたが、7位に踏みとどまっています。

 また、9月から大幅に順位を上げて上位に躍り出たのは、トルコの株式に投資する3位の「オーロラII(トルコ投資)」、4位「ライジング・トルコ株式」、6位「損保ジャパン―フォルティス・トルコ株式」です。

 トルコ株式の代表的な株価指数であるISE指数は、大手格付け会社のフィッチが同国の長期国債の格付けを投資適格級に引き上げるとの期待が高まったことから、10月末までの6カ月間で約21%上昇しました。その後、11月5日にフィッチは、財政の改善が進んでいることなどを理由にトルコ国債の格上げを発表しています。

 さらに今回は、9〜20位を国内リート(不動産投資信託)型が独占しました。

 東証リート指数は、東京都心部のオフィス需要の回復や、日本銀行による国内リートの購入枠拡大期待などを背景に8月後半以降、順調に上昇。海外動向に左右されにくいという点も好感され、同指数は9月下旬に節目となる1000ポイントを突破しました。(リッパー・篠田尚子)

トムソン・ロイターhttp://www.reuters.co.jp

■この6カ月間で値段が上がったファンドは?

順位 9月の順位 騰落 ファンド名 運用会社 上昇率(%) 資産タイプ
WTI原油先物ファンド(ショート・ポジション) ITCIP 18.38 その他
ワールド・リート・セレクション(アジア) 岡三 18.11 不動産
113 オーロラII(トルコ投資ファンド) 野村 15.91 株式
173 ライジング・トルコ株式ファンド NKSJ 14.23 株式
オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型) 三菱UFJ 14.01 不動産
76 損保ジャパン−フォルティス・トルコ株式オープン NKSJ 13.77 株式
野村エマージング債券投信(金コース)毎月分配型★ T&D 12.08 債券
128 三菱UFJ欧豪リートファンド(毎月決算型) 三菱UFJ 12.06 不動産
24 MHAM J−REITアクティブオープン毎月決算コース みずほ 11.91 不動産
10 16 三菱UFJ Jリートオープン(3ヵ月決算型) 三菱UFJ 11.80 不動産
11 22 通貨選択型Jリート・ファンド(毎月分配型)円コース★ みずほ 11.66 不動産
12 25 みずほJ−REITファンド みずほ 11.66 不動産
13 35 J−REITオープン 野村 11.24 不動産
14 47 eMAXIS国内リートインデックス 三菱UFJ 11.17 不動産
15 51 SMT J−REITインデックス・オープン SMT 11.16 不動産
16 53 インデックスファンドJリート 日興 11.05 不動産
17 48 ニッセイJ−REITファンド(毎月決算型) ニッセイ 11.05 不動産
18 50 ニッセイJリートオープン(毎月分配型) ニッセイ 11.01 不動産
19 56 新光J−REITオープン 新光 10.91 不動産
20 55 MHAM J−REITインデックスファンド(毎月決算型) みずほ 10.88 不動産

オープン投信の基準価格上昇率ランキング(10月末時点)で、残高10億円以上の1782本が調査対象。上場投信と確定拠出年金・ラップ口座向け専用ファンド、デリバティブ型を除く。★は通貨選択型。上昇率は小数第3位を四捨五入(リッパー調べ)

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