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 [13日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落。トルコの通貨危機が引き続き、世界的に相場の重しとなっている。こうした中、買収提案を受けた保険のEシュア<ESUR.L>は急騰した。

 トルコ行きのパックツアーを提供しているドイツの旅行大手TUI<TUIGn.DE>は2.6%安となった。

 金融株も売られた。トルコでの危機を受けその他の新興国市場も不安視され、南アフリカランド<ZAR=>が2年ぶりの安値を更新した。アフリカ各地で事業展開する運用会社、インベステック<INVP.L>と保険のオールド・ミューチュアル<OMU.L>は2.5%と2.4%それぞれ下落した。

 <欧州株式市場> 続落。トルコの通貨危機を受けて、同国へのエクスポージャーがある銀行株が不安視された。ドイツの製薬・化学大手バイエル<BAYGn.DE>も大幅安となり、全体水準を押し下げた。STOXX欧州600種指数<.STOXX>は約3週間ぶりの安値をつけた。

 バイエルは10.3%急落。6月に買収した米種子・農薬大手モンサント製の除草剤の発がん性を巡る訴訟で、米裁判所がモンサントに損害賠償の支払いを命じたことが嫌気された。バイエルが重しとなりドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は0.53%低下した。

 銀行株指数<.SX7E>は1.78%低下した。取引時間中は2016年12月以来の低水準をつける局面もあった。スペインの銀行BBVA<BBVA.MC>とイタリアのウニクレディト<CRDI.MI>、フランスのBNPパリバ<BNPP.PA>は3.2%と2.6%、1.1%それぞれ下落した。

 <ユーロ圏債券> イタリアの政治情勢を巡る先行き不透明感が払しょくされない中、イタリア国債と独連邦債の利回り格差が5月下旬以来の水準に拡大した。トルコ問題の波及懸念もこうした動きの加速に寄与している。

 トルコリラや南アフリカランドが急落するなど新興国市場が荒れる中、安全資産としての独連邦債に対する需要が高まり、独10年債<DE10YT=RR>利回りは0.301%と約1カ月ぶりの水準に低下。一方、市場が全般的にリスクオフとなる中、イタリア国債利回りの上昇につられ、スペインとポルトガルの国債利回りも上昇した。

 イタリア国債はこの日もアンダーパフォーム。政府要人から矛盾する発言が出ていることに加え、イタリアの銀行のトルコへのエクスポージャーを巡る懸念が重しとなっている。前週10日には英フィナンシャルタイムズ(FT)紙が欧州中央銀行(ECB)が域内銀行のトルコへのエクスポージャーを懸念していると報道。市場で懸念が高まっていた。

 イタリア2年債<IT2YT=RR>と10年債<IT10YT=RR>の利回りは7─11ベーシスポイント(bp)上昇。10年債利回りは一時3.109%と、2カ月ぶりの水準に上昇した。5年債<IT5YT=RR>利回りも2.405%と、2カ月ぶりの高水準を付けた。 

 こうした中、イタリアとドイツの10年債利回り格差は一時280bpに拡大。取引終了時点では278bpにやや戻した。5月下旬以来の高水準となる。前週10日は268bp。月初からは約47bp拡大している。

 高リスク資産と見なされるユーロ圏周辺国国債は売られ、スペイン10年債<ES10YT=RR>とポルトガル10年債<PT10YT=RR>利回りは少なくとも6週間ぶりの水準に上昇した。 

 ただギリシャ10年債<GR10YT=RR>利回りの上昇は限定的。格付会社フィッチ・レーティングスが前週10日に同国の長期外貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を「B」から「BBマイナス」に引き上げたことが支援要因となった。