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 [22日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。原油高に伴いエネルギー銘柄が買われた。ただ米中通商協議や米国の政局に注目が集まる中、投資家らは慎重な姿勢を保っている。

 CMCマーケッツの首席市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏は、トランプ米大統領の元顧問弁護士、マイケル・コーエン氏が前日、トランプ氏の指示の下、同氏と不倫関係にあったとされる女性らに口止め料を支払ったと証言したことで米政局が不安視され、市場が慎重になっていると指摘した。

 この日はまた、ポンドが2週間ぶりの高値を付けたことで、国際的に事業を展開しドルで収益を上げる消費関連株が売られた。日用品のレキット・ベンキーザー<RB.L>と酒造大手ディアジオ<DGE.L>、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ<BATS.L>は0.3%から0.9%下落した。

 <欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。米中通商協議やトランプ米大統領の法的な問題で先行き不透明感が漂う中、不安定な相場展開となった。

 投資家らは、米中が貿易摩擦の打開策を見出せるかどうかに注目している。

 トランプ米大統領の元顧問弁護士、マイケル・コーエン氏は21日、大統領選挙活動における不正献金の容疑について有罪を認めた。そのほか、トランプ陣営の元選対本部長、ポール・マナフォート氏も脱税と銀行詐欺の有罪評決を受けた。

 STOXX欧州600種自動車・部品株指数<.SXAP>は2.75%低下した。ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタル<CONG.DE>が13.2%急落し、全体の重しとなった。2018年の売り上げと利幅の見通しを引き下げたことが嫌気された。収益の減少や、ハイブリッド・電気自動車の技術開発のコスト増加、保証請求を見通し引き下げの理由として挙げた。

 一方、原油高に伴い石油・ガス株指数<.SXEP>は上昇した。資源株指数<.SXPP>も上昇した。 

 <ユーロ圏債券> ドイツと米国の10年債利回り格差が2カ月ぶりの低水準に接近した。ドイツ10年債利回りはこのところ、域内の経済成長やインフレ改善を示す兆候を受け、最近の低水準から上昇していた。

 一方で、米景気については堅調さがどの程度続くか懸念が強まっており、米国の2年債と10年債の利回り差は11年ぶり水準に縮小した<US2YT=RR> <US10YT=RR>。

 コメルツ銀行の金利ストラテジストは「米国で中期成長見通しに懸念が強まる一方、欧州では賃金が加速しつつある」と指摘。

 ゴールドマン・サックスは、年末時点の米10年債利回り予想を3.25%から3.10%に引き下げた。

 ロシアの米大統領選干渉疑惑を端緒にした捜査で詐欺などの罪に問われたトランプ陣営の元選対本部長、ポール・マナフォート被告の審理で、バージニア州連邦地裁の陪審は21日、起訴された18の罪のうち8つの罪について有罪の評決を下した。このことも、前日終盤に米国債利回りを押し下げた。

 米10年債利回りはこの日2.83%に低下、月初には3%を付けていた。

 ドイツ10年債利回り<DE10YT=RR>は2ベーシスポイント(bp)上昇して0.35%。10営業日ぶり高水準を記録し、最近付けた低水準(0.287%)からさらに遠のいた。

 両国債の利回り差<DE10US10=RR>は248.3bpで、ドイツ連邦債先物市場が閉まる時間外取引を除くと2カ月ぶりの水準まで縮んだ。

 他の域内債券利回りも、中核・周辺国とも上昇した。

 イタリア国債は、ムーディーズの格付け見直し期限延長を受け前日上昇していたが勢いが弱まり売られた。10年債利回り<IT10YT=RR>は3%を突破し、3.052%となった。