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 [30日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 2週間ぶりの安値に続落。ポンド上昇を受け、ドルで収益を上げる銘柄が売られた。

 鉱業や金融など、景気循環株が相場の最大の重しとなった。

 欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官が29日、EUを離脱する英国と前例のない緊密な関係を築く用意があると発言したことでポンドが値を上げた。

 ポンド高の局面では、ドルで収益を上げる企業は収益をポンド換算した際に目減りする。ドルで収益を上げる大手銘柄の酒造大手ディアジオ<DGE.L>と日用品のレキット・ベンキーザー<RB.L>、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ<BATS.L>は0.4%から1.5%値下がりした。

 ロンドン株式市場:[.LJP]

 <欧州株式市場> 反落。中国市場が弱含んでいる兆しのほか、米中貿易摩擦が意識され、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る期待のプラス効果が薄れた。

 NAFTA再交渉が期日の31日までに合意に至るとの前向きな見方がある。一方、ロイターが実施したエコノミスト調査によると、中国の8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、米中貿易摩擦の高まりに先行き不透明感が漂う中、3カ月連続で低下する見通しだ。

 通商動向に左右されやすいSTOXX欧州600種資源株指数<.SXPP>は0.80%低下した。

 同じく通商政策に左右される自動車・部品株指数<.SXAP>は、序盤に低迷した後、終盤にかけて下落幅を圧縮し0.04%安で取引を終えた。セシリア・マルストロム欧州委員(通商担当)が、米・EU間の自動車・自動車部品関税を巡り、譲歩する姿勢を示したことが材料視された。

 欧州株式市場:[.FJ]

 <ユーロ圏債券> イタリア国債が再び売り圧力にさらされ、独連邦債との利回り格差が約5年ぶりの水準に拡大した。 

 イタリアの2年債と5年債の利回りは約3カ月ぶりの水準に上昇したほか、10年債利回りは市場が大荒れとなった5月29日以来の高水準を付けた。その他のユーロ圏周辺国の国債にも売り圧力がかかっている。

 アナリストは市場で全般的にリスク回避の動きが強まっていることに加え、翌日にイタリアの格付け見直しが発表されることが懸念材料となり、イタリア国債の売りにつながっているとの見方を示している。

 イタリア政府はこの日、総額77億5000万ユーロの国債入札を実施。底堅い需要を集め、市場の信認は得られた格好となったものの、流通市場でイタリア国債は新たな売りを浴びる状況となった。 

 イタリア2年債<IT2YT=RR>利回りは1.42%、5年債<IT5YT=RR>利回りは2.55%、10年債<IT10YT=RR>利回りは3.24%近辺まで上昇。イタリア10年債と独10年債との利回り格差は約288ベーシスポイント(bp)と、2013年7月以来の水準に拡大した。

 ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]