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 [17日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して下落。米中の貿易摩擦への懸念が後退する中、安全資産としてのドル需要が低下したほか、利益確定の売りも出た。

 主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.56%下げて96.107。過去1カ月近くで最も大きな下落となった。

 BKアセット・マネジメントの為替戦略マネジングディレクター、キャシー・リエン氏は、投資家がリスクを回避する中で、この数カ月は積極的なドル買いが続いたとし、「投資家は今夏の最後の2週間に向けてショートカバーとポジションの巻き戻しをしている」と述べた。

 米中貿易摩擦の激化を受け、新興国通貨が売られドルが買われたが、来週に予定される次官級通商協議で対立緩和を期待する声もある。 

 この日はトルコリラ<TRY=>が対ドルで反落し、5%超下落。トルコに拘束されている米国人牧師、アンドリュー・ブランソン氏の釈放が実現しなければ、米国が制裁を強化するとの懸念を受けた。

 ユーロ/ドル<EUR=>は0.59%高の1.1442ドル。今週付けた13カ月超ぶりの安値から反発している。 

 <債券> 国債利回りがやや低下した。トルコリラの一段の下落を受け新興国通貨が全般的に危機に見舞われるとの懸念からリスク選好度が低下し、米国債利回りは低下していたが、午後に入り米中通商交渉への期待から下げ幅を縮小した。 

 ムニューシン米財務長官は前日、トルコ当局が拘束している米国人牧師を解放しなければ追加制裁を科す用意があると表明した。これを受け米国債利回りは低下。トルコリラ<TRYUSD=R>は一時5.2%下落したほか、南アフリカランド<ZAR=>、メキシコペソ<MXN=>、ロシアルーブル<RUB=>などの他の新興国通貨にも売りが広がった。

 ただこの日の午後に入り、米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が米中両国の交渉官が来週の通商交渉に向けた行程表を練っていると報じたことで、米国債利回りは下げ幅を縮小した。

 午後の取引で米10年債<US10YT=RR>利回りは2.869%と、前日終盤の2.871%から低下した。 

 30年債<US30YT=RR>利回りは一時3.003%と、4週間ぶりの水準に低下。午後の取引では3.027%となっている。前日終盤は3.032%だった。 

 2年債<US2YT=RR>利回りは2.616%と、前日終盤の2.620%から低下した。

 5年債と30年債の利回り格差<US5US30=TWEB>は27ベーシスポイント(bp)に縮小し、利回り曲線の平坦化が進んだ。

 <株式> 続伸。中国やメキシコと米国の貿易協議が進展しているとの報道を受けた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米中両国が11月の会合を控え貿易問題の解決に向けて協議する方針だと報道。また、メキシコのグアハルド経済相は、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で米国との間で懸案となっている問題について、来週半ばまでに結論を出したいと期待を示した。

 貿易への依存度が高い工業株がS&P総合500種やダウ工業株30種の上昇をけん引。S&P工業指数<.SPLRCI>は0.6%高。キャタピラー<CAT.N>は2.3%上げた。

 週間ベースでは、S&P総合とダウは上昇。ナスダック総合は下落した。画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディア<NVDA.O>と半導体・ディスプレー製造装置の米アプライド・マテリアルズ<AMAT.O>がさえない業績見通しを受けて、それぞれ4.9%と7.7%下落した。

 FAANG銘柄ではアップル<AAPL.O>以外は下落。アップルは2%高で、終値として最高値を記録した。

 電気自動車(EV)メーカー大手テスラ<TSLA.O>は8.9%安と急落し、過去2年で最大の下げを記録。マスク最高経営責任者(CEO)のインタビュー記事や「モデル3」の収益性に関するUBSのリポートが嫌気された。

 高級百貨店ノードストローム<JWN.N>は前日発表した第2・四半期決算を好感し、13.2%上昇した。

 <金先物> 前日に続き、ほぼ横ばいとなった。中心限月12月物の清算値は前日比0.20ド ル(0.02%)高の1オンス=1184.20ドルと、約1年7カ月ぶりの安値水準に とどまった。週間では34.80ドル(2.85%)安。 

 <米原油先物> 対ユーロでのドル安に加え、米中貿易摩擦激化に対する警戒感が和らぐ中で買わ れ、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値は前日比0.45ドル (0.69%)高の1バレル=65.91ドル。10月物は0.33ドル高の65.21 ドルとなった。