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 [26日 ロイター] - <為替> ドルが小幅高で推移。全般的に狭いレンジでの取引に終始した。米国で新型コロナウイルス感染者が再び増加する中、景気のV字回復への期待が後退し、一段と慎重な見方が強まった。

 テキサス、フロリダ州当局は26日、新型コロナ感染者の急増を踏まえ、バーの営業停止やレストランの入店制限強化などを命じた。両州は新型コロナ流行で休止状態にあった経済活動の再開に向け早い段階で制限措置の解除に踏み切ったが、この日の感染拡大抑制策の再導入は大きな後退を意味する。[nL4N2E32NH]

 テンパス(ワシントン)の通貨トレーダー、ホアン・ペレス氏は「経済に大穴が開いていることは間違いなく、新型コロナの克服はそうたやすくない」と述べた。

 ドルは通貨バスケット<=USD>に対し97.426。

 経済指標では、5月の個人消費支出が前月比8.2%増と、統計を開始した1959年以来の大幅な伸びとなった。半面、所得は減少した。現状では7月から数百万人が失業支援を受けられなくなるため、所得が一段と減り、個人消費の勢いは続かないとみられる。[nL4N2E32HY]

 ウエスタン・ユニオン・ビジネスソリューション(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「経済はコロナ禍の最悪期を乗り越えたとみられるが、今後予想される回復の道のりは平たんでない」と指摘した。

 ユーロ/ドル<EUR=>は小幅高の1.1225ドル。市場関係者によると、20億ドル相当の通貨オプションが期日を迎え、権利行使価格(ストライク・プライス)は1.12ドルだった。週間では0.4%高。

 ドル/円<JPY=>は107.17円とほぼ変わらず。

 豪ドル<AUD=D3> <AUD=>は0.3%安の0.6864ドル。カナダドル<CAD=D3> <CAD=>は0.1%安の1.3653カナダドル。

 <債券> 国債利回りが低下した。個人消費の回復が示されたものの、新型コロナウイルスの感染第2波を巡る懸念が根強く、リスクオフムードが広がった。

 指標10年債利回り<US10YT=RR>は3.3ベーシスポイント(bp)低下の0.6413%。1日以来の低水準を付けた。

 米商務省が26日発表した5月の個人消費支出(季節調整済み)は前月比8.2%増と、統計を開始した1959年以来の大幅な伸びとなった。ただ、現状では7月から数百万人が失業支援を受けられなくなるため所得が一段と減り、個人消費の勢いは続かないとみられる。[nL4N2E32HY]

 一方、米テキサス、フロリダ州当局は26日、新型コロナウイルス感染の急増を踏まえ、バーの営業停止やレストランの入店制限強化などを命じた。[nL4N2E32NH]

 米国株の下げも投資家の懸念につながり、安全資産である国債への買いが強まった。

 TDセキュリティーズの世界金利戦略部門責任者、プリヤ・ミスラ氏は、米国内総生産(GDP)のかなりの部分を占める主要な州で新型コロナ感染が着実に広がっていることが債券市場の材料になっていると指摘。「これ以上ロックダウン(都市封鎖)措置が実施されないことが望まれるものの、テキサス州での抑制措置再導入を見ると、その望みは薄く、消費マインドに影響を及ぼす」と述べた。

 またウォール・ストリート・ジャーナル紙は、香港や台湾などの問題に対する米国の対応が第1段階の米中通商合意に基づく製品購入を脅かすと中国側が指摘したと報道。これが米国株の押し下げ要因となった。

 2年債と10年債の金利差<US2US10=RR>は47bpで推移。5日に付けた72bpを大きく下回っている。

 2年債利回り<US2YT=RR>は1.8bp低下の0.1661%。3日以来の低水準となった。

 <株式> 新型コロナウイルス感染拡大を受け一部の州で感染拡大抑制策が再度導入されたことが重しとなり、主要3指数は2%を超える下落となった。

 この日はテキサス州とフロリダ州が感染急増を受けバーの営業停止やレストランの入店制限強化などを命令。バッキンガム・ストラテジック・ウエルス(セントルイス)の投資戦略部門責任者、ケビン・グロガン氏は「新規感染はかなり劇的に急増している」とし、「外食や買い物に出掛けるにはまだ安全でないと人々が感じ始めた場合、株式相場にマイナスの影響が及ぶ」と述べた。

 ポンペオ米国務長官はこの日、香港の自治制限に関与した疑いがある中国共産党幹部に対するビザ発給を制限すると発表。こうした中、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、米国が香港や台湾などの問題に干渉すれば通商合意はリスクにさらされると中国当局者が警告したと報道。OANDA(ニューヨーク)のシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「この報道を受けリスク選好度が一段と低下した」と述べた。[nL4N2E32XP] 

 部門別では金融株<.SPSY>、通信株<.SPLRCL>、エネルギー株<.SPNY>の下落が目立った。S&P500銀行株指数<.SPXBK>は前日の米連邦準備理事会(FRB)の銀行ストレステスト(健全性審査)結果公表を受け、6.1%下落した。[nL4N2E23A0]

 週足ではS&Pが2.87%、ダウが3.31%、ナスダックが1.87%、それぞれ下落した。 

 個別銘柄ではフェイスブック<FB.O>が8.3%安。英日用品大手ユニリーバ<ULVR.L>はこの日、11月に迫る米大統領選の時期に噴出する恐れのある「対立やヘイトスピーチ」に言及し、フェイスブックとツイッター<TWTR.N>への米国向け広告を年内中止すると発表。前日には通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ.N>も広告掲載の停止を発表している。[nL4N2E32Y7] 

 スポーツ用品大手ナイキ<NKE.N>は7.6%安。オンラインでの直接販売強化などに伴い、雇用削減を計画していると発表した。[nL4N2E32QN] 

 一方、衣料品小売大手ギャップ<GPS.N>は18.8%高。米ラッパーのカニエ・ウェストと10年契約を結んだことが買い材料となった。

 ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.99対1の比率で上回った。ナスダックでも3.57対1で値下がり銘柄数が多かった。

 米取引所の合算出来高は164億3000万株。直近20営業日の平均は134億4000万株。この日はFTSEラッセル指数<.RUI><.RUT>の銘柄入れ替えがあったため、出来高が増加した。

 <金先物> 新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感を背景に、3日ぶりに反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比9.70ドル(0.55%)高の1オンス=1780.30ドル。週間ベースでは1.56%高。

 米国では南部や西部を中心に新型コロナの新規感染者が増加。25日の同国の新規感染者は4万人近くに達し、過去最多を更新したと報じられた。テキサス州は同日、規制していた経済活動の再開を一時停止すると発表。26日にはバーを閉鎖し、レストランの入店者数も50%に制限する方針を示した。

 こうした動きを受け、安全資産とされる金の需要は増加。金相場は上げ足を速め、8月物は一時1784.20ドルの高値を付けた。

 金塊現物相場は午後2時11分現在、6.060ドル高の1768.065ドル。

 <米原油先物> 米国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを懸念し、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.23ドル(0.6%)安の1バレル=38.49ドルとなった。9月物は0.26ドル安の38.65ドルだった。

 南部テキサス州のアボット知事は26日、新型コロナ感染者の急増を受け、バーを閉鎖し、レストランの入店者数も50%に制限すると発表した。カリフォルニアやフロリダ、アリゾナなどの州でも感染者が大幅に増えており、経済活動が再び停滞し、エネルギー需要が減退することへの懸念が強まった。

 米エネルギー情報局(EIA)が24日発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫が前週比140万バレル増の5億4070万バレルと過去最高を更新したことも、引き続き相場の重しとなっている。

 一方、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが26日公表した1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比1基減の188基と、2009年6月以来の低水準となった。需給引き締まりへの期待からWTIは終盤にやや下げ幅を削った。

 ドル/円 NY終値 107.21/107.24 <JPY21H=> 

 始値 106.87 <JPY=> 

 高値 107.35 

 安値 106.81 

 ユーロ/ドル NY終値 1.1217/1.1221 <EUR21H=> 

 始値 1.1226 <EUR=> 

 高値 1.1238 

 安値 1.1196 

 

 米東部時間 

 30年債(指標銘柄) 17時05分 97*01.00 1.3714% <US30YT=RR> 

 前営業日終値 95*30.50 1.4170% 

 10年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.50 0.6397% <US10YT=RR> 

 前営業日終値 99*17.00 0.6740% 

 5年債(指標銘柄) 17時05分 99*24.00 0.3004% <US5YT=RR> 

 前営業日終値 99*20.00 0.3260% 

 2年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.25 0.1680% <US2YT=RR> 

 前営業日終値 99*28.25 0.1840% 

 

 終値 前日比 % 

 ダウ工業株30種 25015.55 -730.05 -2.84 <.DJI> 

 前営業日終値 25745.60 

 ナスダック総合 9757.22 -259.78 -2.59 <.IXIC> 

 前営業日終値 10017.00 

 S&P総合500種 3009.05 -74.71 -2.42 <.SPX> 

 前営業日終値 3083.76 

 

 COMEX金 8月限 1780.3 +9.7 <GCv1><0#GC:> 

 前営業日終値 1770.6 

 COMEX銀 7月限 1803.5 +14.0 <SIv1><0#SI:> 

 前営業日終値 1789.5 

 北海ブレント 8月限 41.02 ‐0.03 <LCOc1><0#LCO:> 

 前営業日終値 41.05 

 米WTI先物 8月限 38.49 ‐0.23 <CLc1><0#CL:> 

 前営業日終値 38.72 

 CRB商品指数 134.4133 ‐0.9552 <.TRCCRB> 

 前営業日終値 135.3685 

 

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