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 [20日 ロイター] - <為替> ドルが下落。週内に再開が予定されている米中通商交渉への期待が高まる中、安全資産としてのドルへの投資妙味が薄まった。また、トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)の利上げペースを批判したこともドルへの圧迫要因となった。

 主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.3%安の95.83。トランプ大統領がロイターとのインタビューで、パウエルFRB議長が利上げを継続する方針について「気に入らない」と述べたとのニュースが伝わった後は、ドル指数はこの日の低水準を付けた。

 ユーロ/ドル<EUR=>は0.34%高の1.148ドル。一時広がっていたリスクオフ取引を手じまう動きが出た。欧州時間には、トルコリラ危機によるユーロ圏の銀行への影響を巡る懸念やイタリアの予算を巡る不透明性を背景にリスクオフ取引が優勢となっていた。

 <債券> 週内に連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表とFRBのパウエル議長の講演を控え、国債利回りが6週間ぶりの水準に低下した。 

 FRBは7月31日─8月1日のFOMC議事要旨を22日に公表。パウエル議長は米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウムで24日に講演を行う。FRBは今年はこれまで2回の利上げを実施しているが、市場ではFRBが年内にさらにあと2回の利上げを実施し、合計の利上げ回数が4回になるのか手掛かりを探る動きが続いている。

 CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場は9月に利上げが実施される確率は94%、12月に追加利上げが決定される確率は61%であることを織り込む水準となっている。

 10年債<US10YTT=RR>利回りは2.824%と、7月6日以来の水準に低下。前営業日終盤は2.873%だった。 

 2年債と10年債との利回り格差<US2US10=TWEB>は23ベーシスポイント(bp)と、2007年以来の水準に縮小した。 

 <株式> 小幅上昇して引けた。米中貿易協議が進展することへの期待が相場の下支えとなった。

 一方、トランプ米大統領がロイターとのインタビューで、FRBの利上げに批判的な見方を示したことから、株価はこの日の高値から若干押し戻された。

 今週、米国と中国の事務レベルの貿易協議が予定されていることから、貿易動向に敏感な工業株が買われ、S&P工業株指数<.SPLRCI>は0.6%上昇した。

 貿易摩擦への懸念の緩和を背景に原油や金属の価格が上昇し、エネルギー株指数<.SPNY>と素材株指数<.SPLRCM>は0.7%高となった。

 今週の投資家の注目材料は、中央銀行の金融政策。22日には、7月31日━8月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。また、23日からカンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開かれ、パウエルFRB議長をはじめ各国中銀の当局者が参加する。

 個別銘柄では、スポーツ用品のナイキ<NKE.N>が82.42ドルと、過去最高値を記録した。アナリストの投資判断引き上げが支援材料。終値は前日比3%高の82.18ドル。

 インテル<INTC.O>は1.3%安。コーウェンは、インテルが公表した半導体の一部の新たな不具合がパブリッククラウドの一大事となる可能性があると警告した。

 <金先物> 安値拾いの買いなどが入り、続伸した。中心限月12月物の清算値は前週末比10.40ドル(0.88%)高の1オンス=1194.60ドルとなった。

 前週に約1年7カ月ぶりの安値水準を付けた反動から、実需筋が安値拾いの買いを入れたほか、持ち高調整目的の買い戻しも入った。また、この日は対ユーロでのドル高地合いが一服。ドル建てで取引される金塊などの商品の割高感が後退したことから、金塊買いが 誘われた。

 <米原油先物> 米中「貿易戦争」収束への期待感が広がる中、エネルギー需要減退への懸念が和らいだことなどを受けて、3営業日続伸した。米国産標準油種WTI中心限月9月物の清算値は前週末比0.52ドル(0.79%)高の1バレル=66.43ドル。10月物 の清算値は0.21ドル高の65.42ドルとなった。  

 *内容を追加しました。