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 [31日 ロイター] - <為替> ドルは続伸。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る米国とカナダの2国間協議が31日、合意のないまま終了したとの報道を受け、安全資産としてのドルが買われた。

 ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は、米国とカナダの協議を来週9月5日に再開すると明らかにした。貿易摩擦が続く中、ドルは約0.6%上昇して8月を終える見込み。過去5カ月のうち4カ月で上昇し、この間の約9%上昇した。

 終盤の取引でドル指数は0.4%高の95.106。一方、カナダドルは下落。対米ドルで0.7%安の76.49米ドルとなった。

 ユーロは0.6%安の1.1601ドル。自動車関税を廃止するとのEU提案について「十分ではない」としたトランプ氏の発言を受けた。新興国通貨も下落。アルゼンチンペソは対ドルで約1%安の38.00ペソ。前日は10%下落し、今月の下落率は27%となった。

 <債券> 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る米国とカナダの2国間協議が合意を持ち越したと伝わり、期間が長めの国債利回りが上昇した。

 安全資産と見なされる米国債は通商を巡る緊張の高まりの恩恵を受ける傾向がある。終盤の取引で30年債利回りは1.9ベーシスポイント(bp)上昇し3.025%。

 DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライエン氏は、この日の米国債に対する買いについて「NAFTA再交渉を巡る先行き不透明感」が背景にあると指摘。3連休を控え商いが細くなっていることで相場の振れが拡大したとの見方も示した。 

 新興国市場が不安定になる中、アナリストは来週も安全資産としての米国債に対する買いは継続するとの見通しを示している。

 <株式> まちまち。ダウ平均は下落、S&P総合500は横ばい、ナスダック総合は小幅高でそれぞれ取引を終えた。米国とカナダによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の2国間協議はこの日、合意に至らず終了した。レーバーデーの連休を控え、商いは薄かった。8月としては3指数はそろって上昇。とりわけナスダックは、月間の上げが1月以来の高さとなった。

 上昇銘柄では、アマゾン・ドット・コムが0.5%高。時価総額1兆ドル突破が注目されている。アップルも1.2%高と、5営業日連続で終値での最高値を更新した。

 前日引け後に発表した好決算が材料視され、銃器メーカーのアメリカン・アウトドア・ブランズ(旧スミス&ウェッソン)は43.6%急騰した。同業のスターム・ルガー(RGR)も連れ高で7.3%上昇。半面、コカ・コーラは0.8%安。英コーヒーチェーン大手コスタを51億ドルで買収することで合意。世界のコーヒー市場に攻勢をかけることになる。

 テスラは5営業日続落。米資産運用大手ブラックロック傘下のファンドが6月に開かれたテスラの株主総会で、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が兼任する会長職を分離し、社外取締役を会長に指名する株主提案に賛成票を投じたことが明らかになった。

 <金先物> ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感が上値を抑える中、ほぼ横ばいとなった。中心限月12月物の清算値は前日比1.70ドル(0.14%)高の1オンス=1206.70ドルだった。月間ベースでは2.2%安、5カ月連続でマイナスとなった。トランプ米大統領は30日、2000億ドル相当の中国製品に追加関税制裁を発動することに前向きな姿勢を示した。これを受けて、二大経済大国による「貿易戦争」激化への懸念が強まる中、朝方は安全資産とされる金塊を物色する動きが優勢となっていた。ただ、外国為替市場では早朝からドル高・ユーロ安が進行、ドル建てで取引される金などの商品に割高感が生じたため、金相場は次第に上げ幅を一掃する展開となった。

 <米原油先物> 世界的な貿易摩擦激化への懸念などを背景に売りが優勢となり、3日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値は前日比0.45ドル(0.64%)安の1バレル=69.80ドル。知的財産権侵害を理由とした米国の対中貿易制裁で、トランプ大統領が前日に第3弾に当たる2000億ドル相当の中国産品への関税発動に前向きな姿勢を示した上で、世界貿易機関(WTO)からの脱退の可能性にも言及。米中「貿易戦争」が本格化する一方、国際的な貿易秩序が乱れれば、世界景気の減速を招き、エネルギー需要にも悪影響が及ぶのではないかとの警戒感が広がった。また、前日に清算値ベースで約1カ月ぶりに70ドルの大台を回復していた反動から、この日は利益確定の売りも出やすかった。

 

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