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【株式・大引け】後場に入って一段高、日経平均は200円近く上昇

2009年12月22日16時4分

 22日の東京株式市場は円高修正を好感して2日続伸し、日経平均株価は2カ月ぶりにフシ目の1万0300円台を回復した。日経平均は前日終値比194円56銭高の1万0378円03銭、前日下げたTOPIXも同11.58ポイント高の903.06と反発し、同じく2カ月ぶりに900ポイント台に戻した。東証1部の出来高は概算で21億8392万株、売買代金は1兆3599億円と、低い水準ながら今年最低を記録した前日の商いから改善し、20億株台、1兆円台にそれぞれ乗せた。

 本日の東京市場の前場は、円相場が1ドル91円前半まで下落したことを受け、輸出関連株が中心となって上昇。前日の欧米株が全面高になったことも好感し、日経平均は前日比103円高で引けた。昼のバスケット取引は314億円の成立で売り買い均衡と伝えられた。また、アジアの株式市場は上海を除いて軒並み高く、台湾は今年の高値を更新した。

 市場関係者によれば、前場で10時過ぎに1万0300円台に乗せながら、引けにかけてやや伸びなやんだのは「日経平均の先物が1万0300円に1100枚の売りが残っていたから」。ところが、東京市場は後場に入ると午後1時直前に1分間で1800枚の買いが入り、先物の売りを一気に消化した。つれて現物も1万0300円を突破すると、大引けにかけて前日終値比200円高近くまで駆け上がった。

 東京市場は、明日が祝日で休場、海外もすでにクリスマス休暇ムードに入り、市場参加者は減っている。「閑散相場に売りなし」の格言よろしく、薄商いの中で円高修正をきっかけに買いが先行し、乾燥した藁に簡単に火がついた格好だ。さらに、米ナスダック、ドイツ、台湾の各地で高値を更新するなど世界の主要株価の上昇が目立ってきたことから、出遅れた日本株の水準訂正が起きる、との期待感が広がった一面もあった。

 東証1部の値上がり銘柄数は1015、値下がりは495、変わらずが170。東証33業種のうち、値上がりはガラス、電気、金属、輸送機械など27業種、値下がりは空運、倉庫、水産、保険、海運、パルプの6業種だった。全体的には円高修正で企業業績が改善すると見られることから、輸出企業中心に幅広い買いが入った。

 個別銘柄では、半導体指数の改善を受けて東京エレクトロン、アドバンテストなどが上昇。これらの半導体関連や、京セラ、TDK、ファナックなどのハイテク関連、また日産やホンダなどは信用取引の売り残が多く、買い戻しも入って上げ幅が加速した。一方、中小型株にも買い戻す動きが見られ、ケネディクス、サンフロンティア、ゼクスなど新興不動産なども上げた。下げたのは外資系証券が投資判断を引き下げた近鉄エクスプレス、メガネトップやスカパーはテクニカル面や需給悪化懸念からの見切り売りと見られる。

 個別の売買代金は、本日から新株の流通がはじまった三菱UFJフィナンシャルグループが2261億円で突出、2位は半導体増産投資の再開が伝えられた東芝の329億円、3位が日立製作所、4位がトヨタ自動車、5位が日産自動車で、いずれも値を上げた。

 日本の株式市場を覆う懸念「5つのD」のうち、ドル安(円高)、ドバイショック、ダイリューション(株式希薄化)の3つは不安が遠退き、残るのはデフレ、DJP(民主党)の政策リスクだと言われる。テクニカル面でも各指標や経験則が今後の上昇を示しており、市場関係者には「フシ目の1万0305円をしっかりと抜いて、次のターゲットである1万0650円を目指す動きがスタートしたのではないか」(大手証券会社)との見方が広がっている。そのシナリオを裏付ける相場展開になるかどうか、祝日開けの東京市場は目先の試金石となりそうだ。

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