29日午前の東京株式市場は反発。日経平均株価は前日終値比61円33銭高の9369円68銭、TOPIXは同6.17ポイント高の777.56といずれも反発した。前日の米国株式市場が「財政の崖」への警戒感が和らいだことから、NYダウ、ナスダック総合ともに上昇したことに加え、為替も対ドル・ユーロともに円安傾向を見せたことから、空運株や輸出関連株を中心に買われた。東証1部概算の出来高は8億1792万株、売買代金は4444億円。
前日の米国株式市場では、NYダウが106ドル98セント高の1万2985ドル11セント、ナスダック総合も同23.99ポイント高の2991.78と両指数とも反発した。これは、米国共和党のベイナー下院議長が、いわゆる「財政の崖」に対する協議に楽観的な見通しを語ったことにより米議会の合意形成が近いのではとの見方が強まり、米国景気失速への警戒感が薄まったことが影響した。
東京市場では、寄り付き前の外国証券経由の売買動向は、売り2160万株に対し買いが1830万株、差し引き330万株と、14営業日ぶりに売り越しとなった。バスケット取引も18億5600万円と低調な成立となった。
ただ、日経平均の寄り付きは前日終値比61円高の9370円でスタート、9時05分には同83円高の9392円まで買われた。為替も前日の円高傾向から一転、9時12分には82円22銭となり、その後も円安基調が続いている。
東証33業種別では、31業種が値上がり、2業種が値下がり。上昇率のトップは空運の2.63%で、以下、紙・パルプ、鉄鋼、非鉄、石油など。一方、ワーストは0.19%下落の不動産で、ほかに保険が下げた。
東証1部の値上がり銘柄数は1162(全体の69.8%)、値下がり銘柄数は340(同20.4%)、変わらずが162。個別銘柄では古河電池、ファナック、本田技研工業、トヨタ自動車、私的整理による再建が伝わった中山製鋼などの上昇が目立った。