2009年6月9日11時43分
◆8:50 米国市場 「金融は買われるも、利食い売りでまちまち」
【サマリー】
8日の米国株式市場は、NYダウは続伸、ナスダック指数は続落しました。このところ上昇が続いていた株式市場は、利益確定売りが出やすい状況の中、前日比−1%ほどのマイナス圏で推移する場面が多くありました。しかし、米政府が金融機関の公的資金返済を承認する見通しと伝わったことで金融株が買われたほか、経済学者のポール・クルーグマン教授が「9月までにはリセッションが終わる」と発言したことを好感した買いが入り、引けにかけて主要指数はこの日のマイナス分を取り戻しました。引け直前には再び利益確定売りが出たことで、ナスダック指数は続落するも、NYダウは若干の続伸で取引を終え、1月7日以来の高値をつけました。結局、NYダウは前日比+1.36ドル(+0.02%)の8764.49ドル、ナスダック指数は前日比−7.02p(−0.38%)の1837.14pで取引を終えました。
【一日の流れ】 ※表記は全て米国現地時間
アジア市場は、原油価格の下落を受け、主要株式市場が軒並み下落しました。ただ、中国市場は保険会社と銀行が提携するとの報道を受け、金融株主導で反発しました。欧州市場は、商品価格の下落を背景に、エネルギー株や鉱山株が安く、反落しました。
NY外為市場は、前日終値から22−23銭円高ドル安の1ドル=98円41−46銭で取引を開始しました。
景気の底打ち観測やS&Pがアイルランド国債を格下げしたことなどでドル高ユーロ安が進み、商品相場が下落しました。WTI原油先物は時間外で1バレル=66台まで下落しました。これらの材料が重石となり、NYダウは素材、エネルギーを中心に全面安での取引開始となり、11時には前日比−100ドル超まで売られました。ただ、金融機関の公的資金返済に関し、米政府が市場予想を上回る返済額を承認するとの見方が伝わったことで、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレスなどは堅調な推移となりました。一方、NYダウは15時前までは、−100ドル付近での軟調な推移となっていましたが、ノーベル経済学者のポール・クルーグマン教授が、「米国のリセッションは9月には終わる」と発言したことを受け、NYダウ、ナスダック指数ともに急上昇、プラス圏まで回復しました。
14時30分、WTI原油先物(7月限)は−0.35ドルの1バレル=68.09ドルまで回復し取引を終えました。株式市場は引け直前に再び利益確定売りが先行し、結局、NYダウは前日比+1.36ドル(+0.02%)の8764.49ドル、ナスダック指数は前日比−7.02p(−0.38%)の1837.14pで取引を終えました。
NY外為市場は、前日終値から19銭円高ドル安の1ドル=98円43−49銭で取引を終えました。
また、CME(シカゴ)の日経平均先物(6月限)は、大証比+10円の9860円となりました。
なお、寄付前外国証券成行注文は売りが1920万株、買いが1610万株の差し引き310万株の売り越し観測となっています。
◆9:15 寄り付き速報 「利益確定売り先行で小反落」
寄り付きの日経平均は、前日比−41.46円(−0.42%)の9824.17円となっています。前日の米株が利益確定売りに押される場面が多かったことや、寄付前外国証券成行注文が310万株の売り越しとなっていたことなどから、ひとまず利益を確定させる動きとなっています。また、このところ上昇を続けていた商品相場が続落していることも、利食い売りの流れを加速させているようです。
業種別で見ると33業種中7業種がプラス圏、25業種がマイナス圏、1業種が変わらずとなっています。上昇率トップは、前日売られた反動で「パルプ・紙(+0.58%)」となっており、続いて「倉庫運輸関連(+0.39%)」、「空運(+0.16%)」の順となっています。
一方下落率のトップは、利益を確定させる動きが目立つ「保険(−1.29%)」となっており、続いて、「金属製品(−1.08%)」、「医薬(−1.04%)」の順となっています。
個別では、大京が+5.92%となっており、2010年3月期連結決算でマンション在庫の評価損を計上する見込みがないとの報道を好感した買いが入っています。
新興市場は、マザーズ指数が−0.18%、日経ジャスダック平均は+0.10%、ヘラクレス指数は−0.22%となっています。
また、為替市場は、前日NY終値の1ドル=98円43−49銭から円安ドル高の、1ドル=98円51−54銭となっています。
◆10:15 「押し目買いが下支えとなり下げ幅を縮める」
10時の日経平均は、前日比−11.33円(−0.11%)の9854.30円となっています。寄り付きの日経平均は、寄付前外国証券成行注文が売り越しになっていることや、連日で年初来最高値を更新したことによる利益確定売りに押され小反落しました。
10時を過ぎ、日経平均は、目新しい材料が特になく、引き続き利益確定売りが先行となっていますが、市場では、1万円台を回復する期待感から、底堅いとの見方から押し目買いが入り下げ幅を縮めています。
また、週末の株価指数先行オプション6月物の特別指数(SQ)算出を前に買い戻しが入るとの声も出ています。
業種別で見ると33業種中、13業種がプラス圏、19業種がマイナス圏、1業種が変わらずとなっています。上昇率トップは「証券商品先物(+1.08%)」、続いて、「機械(+0.84%)」と目立った上昇業種は見られていません。
一方、下落率のトップは利益確定売りが入りやすい「保険(−2.45%)」、続いて、「非鉄金属(−0.94%)」、「海運(−0.75%)」となっています。
個別では、吉野家ホールディングスが中国を中心に50店超出店する計画が報じられたことが支援材料となるも上値が重く+0.27%となっています。
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり794銘柄、値下がり702銘柄、変わらず186銘柄、出来高は概算7億4750万株(同時刻前日比+3055万株)、売買代金は4451億円(同時刻前日比−66億円)となっています。
新興市場はマザーズ指数が−0.51%、日経ジャスダック平均は+0.10%、ヘラクレス指数は−0.09%となっています。
なお、為替市場は、寄り付き後の1ドル=98円51−54銭から円高・ドル安の、1ドル=98円38−41銭で取引されています。
◆11:15 前引け速報 「短期筋の買いが目立つ材料の無い相場」
前引けの日経平均は、前日比−16.93円の9848.70円(−0.17%)となり小安く引けました。連日の日経平均続伸に伴い外資系も買い越しが続いていましたが、本日では310万株の売り越しとなっています。今週12日(金)にSQが控えていることや目立った買い材料がないことから方向感の無い動きで推移しています。値上がり上位銘柄は、兼松日産農林など短期筋の買いによる利幅を狙った銘柄が上位にきているほか、値足の速い銘柄が買われています。
業種別で見ると33業種中、13業種がプラス圏、2業種が変わらず、18業種がマイナス圏となりました。上昇率トップは「パルプ・紙(+1.20%)」で、紀州製紙が前日終値83円から値幅狙いの買いが集まり前日比+13.25%と上昇して業種自体を牽引しています。続いて「その他製品(+0.98%)」も同様の理由で、アークが前日比+10.53%と値幅狙いで買われています。一方、マイナス圏のトップは、「保険(−2.56%)」で調整含めた動きとなっています。
個別銘柄では、ダヴィンチホールディングス(前日比+1770円、+10.66%)はじめプロパスト(前日比+920円、+30.26%)など、新興系不動産が連日続伸して大きく上昇しています。
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり820銘柄、値下がり725銘柄、変わらず143銘柄となりました。また、出来高は11.6億株(前日比+0.9億株)、売買代金は6907億円(前日比+51億円)となりました。
新興市場は、マザーズ指数は−0.98%、ヘラクレス指数は−0.01%、日経ジャスダック平均は+0.07%となりました。
また、アジア市場は、上海総合株価指数は−0.08%、香港のハンセン指数は+0.84%となっています。
なお、為替市場は、10時過ぎの1ドル=98円45−53銭から円高ドル安の1ドル=98円35−39銭で取引されています。