2009年6月25日12時3分
◆8:50 米国市場 「FOMC声明発表後、金利急上昇を嫌気」
【サマリー】
24日の米国株式市場は、NYダウは小幅続落、ナスダック指数は反落となりました。OECDが世界経済の見通しを上方修正したことや、朝方発表の5月米製造業耐久財受注額が市場予想を大幅に上回ったことなどを受け、NYダウは一時前日比+100ドル超まで買われました。しかし午後、FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明発表で、金利及び債券買い入れ額規模の据え置きが伝わると、市場は後者に反応し、長期金利が急上昇、これを受け、NYダウは急速に上げ幅を縮め、引けにかけて小幅にマイナス圏に沈みました。また、投資判断の引き下げを受け、航空機大手のボーイングが大幅に下落したことも、指数を押し下げる要因となりました。結局、NYダウは前日比−23.05ドル(−0.28%)の8299.86ドル、ナスダック指数は前日比+27.42p(+1.55%)の1792.34pで取引を終えました。
【一日の流れ】 ※表記は全て米国現地時間
アジア市場は、根強い景気回復期待を背景に主要株式市場が反発しました。欧州市場は、5月米製造業耐久財受注が市場予想を上回ったことなどを材料に反発しました。
NY外為市場は、前日終値から8-13銭円安ドル高の、1ドル=95円33−34銭で取引を開始しました。
8時半、5月米製造業耐久財受注額は+1.8%となり、市場予想の−0.9%を大きく上回りました。これを受け、NYダウは全面高となり、+40ドルで寄り付きました。10時、5月の米新築住宅販売件数が34.2万件となり、市場予想の36.0万件を下回りましたが、前日発表された5月の米中古住宅販売件数が既に予想を下回っていたことから、本日の新築住宅販売件数の減少は織り込み済みで、市場の反応は限定的でした。NYダウは景気回復期待を背景に上げ幅を拡大し、11時ごろには+100ドル超の8400ドルまで上昇しました。ただ、航空機大手のボーイングが投資判断引き下げで大幅に売られたことから、NYダウは午後のFOMC声明発表に向けて徐々に上げ幅を縮め、FOMC声明発表直前には、上げ幅を+50ドル程度としました。一方、前日、市場予想を上回る決算を発表したオラクルは買われ、ナスダック指数は高値を維持しました。
14時15分、FOMC(米連邦公開市場委員会)は、米経済の悪化ペースは鈍化しているも、当面は弱い状態が続くとの見方を示しました。また、FF目標金利をこれまでと同じ0%〜0.25%に据え置くと発表し、同時に、債券買い入れ額規模の据え置きも発表しました。市場は後者に反応し、10年債の金利が急上昇すると、これを嫌気してNYダウはこれまでの上げ幅を全て吐き出し、マイナス圏に沈みました。
14時30分、WTI原油先物(8月限)は−0.57ドルの1バレル=68.67ドルで取引を終えました。FOMC声明発表後、金利上昇を嫌気して売られたNYダウは、その後8200ドル後半でのもみ合いとなり、結局、NYダウは前日比−23.05ドル(−0.28%)の8299.86ドル、ナスダック指数は前日比+27.42p(+1.55%)の1792.34pで取引を終えました。
NY外為市場は、前日終値から41‐45銭円安ドル高の1ドル=95円65−67銭で取引を終えました。
また、CME(シカゴ)の日経平均先物(9月限)は、大証比+135円の9705円となりました。
なお、寄付前外国証券成行注文は売りが1890万株、買いが1830万株の差し引き60万株の売り越し観測となっています。
◆9:15 寄り付き速報 「先物高、円安を背景に小幅続伸で寄付く」
寄り付きの日経平均は前日比+37.86円(+0.39%)の9628.18円と小幅続伸となっています。日経平均は先物価格が前日終値+70円高の9640円で寄り付いた事や、円安基調を背景として収益拡大期待から輸出企業株が買い優勢となった展開を受け、小幅続伸で寄り付いています。
業種別で見ると33業種中28業種がプラス圏、5業種がマイナス圏となっています。上昇率トップはLME価格高を受けて続伸の「非鉄金属(+2.03%)」、円安基調を受けて業績拡大期待から「精密機器(+1.97%)」、続いて「卸売(+1.14%)」となっています。
一方、下落率トップは、「ゴム製品(−1.19%)」、続いて、「保険(−0.66%)」、「その他金融(−0.53%)」となっています。
個別銘柄では、本日東証2部に新規上場した八洲電気が買い気配でスタートしています。同社は公開価格のPBRが0.4倍であり割安感から買い注文が集まっています。公開価格は250円、差し引きで176万株の買い越し注文となっています。
新興市場は、マザーズ指数が+0.69%、日経ジャスダック平均は+0.14%、ヘラクレス指数は+0.36%となっています。
また、為替市場は、前日NY終値の1ドル=95円60−70銭からやや円安ドル高の、1ドル=95円71−74銭となっています。昨晩のFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明で米長期国債の買い切りの増額や期間延長等の措置が採られなかった事から、日米金利差の拡大を意識した円売りドル買いの展開との見方が強まっています。
◆10:15 「円安を背景に上げ幅を広げる」
10時の日経平均は、前日比+95.55円(+1.00%)の9685.87円となっています。寄り付きの日経平均は、為替市場で円高一服を好感し輸出関連株を中心に買いが入りました。
寄り付き後から日経平均は、引き続き為替相場での円安・ドル高を背景に輸出関連銘柄を中心に上げ幅を広げ続伸しています。しかし、市場では調整が完了するには手ががり材料は乏しく上値は重いとの声がでています。
業種別で見ると33業種中、24業種がプラス圏、9業種がマイナス圏となっています。上昇率トップは、「精密機器(+2.98%)」、続いて、「非鉄金属(+2.58%)」「ガラス土石製品(+2.38%)」となっています。
一方、下落率のトップは、「保険(−1.06%)」、続いて、「ゴム製品(−0.96%)」となっています。
個別では、三菱電機が2010年度に米国と欧州に太陽発電システムの組み立て工場を建設すると報じられたことが好感され+6.85%となっています。
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1226銘柄、値下がり338銘柄、変わらず118銘柄、出来高は概算5億9819万株(同時刻前日比−1億1789億株)、売買代金は3892億円(同時刻前日比−876億円)となっています。
新興市場はマザーズ指数が+1.44%、日経ジャスダック平均は+0.37%、ヘラクレス指数は+1.29%となっています。
なお、為替市場は、寄り付き後の1ドル=95円71−74銭から円安・ドル高の、1ドル=96円00−02銭で取引されています。
◆11:15 前引け速報 「根強い先高期待感から、続伸」
前引けの日経平均は、前日比+151.45円(+1.58%)の9741.77円で引けました。
10時過ぎに9700円台に入っていた強い売り注文を崩し、さらに上値を広げる展開となりました。先高期待感が根強く、為替が1ドル=96円台になったことを背景に、日経平均先物9月物主導で、輸出関連株に弾みを付け上げ幅を拡大しました。
業種別で見ると33業種中、29業種がプラス圏、4業種がマイナス圏となっています。上昇率トップは、「証券商品先物(+4.36%)」、続いて「不動産(+4.05%)」、「ガラス土石製品(+3.73%)」となっています。
下落率トップは、「ゴム製品(−1.77%)」、続いて「医薬品(−0.27%)」、「保険(−0.25%)」となっています。
個別では、厳しい経営環境化でも実績を積み上げているとの判断から、複数の証券会社による投資判断が格上げされ、船井電機が+4.43%となっています。
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1365銘柄、値下がり240銘柄、変わらず78銘柄となりました。
また、出来高は10.1億株(前日比−0.2億株)、売買代金は6779億円(前日比−29億円)となりました。
新興市場は、マザーズ指数は+1.78%、日経ジャスダック平均は+0.43%、ヘラクレス指数は+2.06%となりました。
また、アジア市場は、上海総合株価指数は+0.59%、香港のハンセン指数は+1.64%となっています。
なお、為替市場は、10時過ぎの1ドル=96円00−02銭から円安ドル高の1ドル=96円22−24銭で取引されています。