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『売りの自己マインド・コントロール』【森田レポート】

2009年4月7日17時5分

昔、私が毎日証券会社の店頭で『株価を見ていた』時に、ある人に毎日話しかけられるようになりました。

その人は以前もレポートしたことがありますが、100万円の投資資金で『毎月10万円稼ぐ』という賢明な投資家でした。

その人が、ある時、私の前に来て『サンケイビルで100万円が200万円になった。1回で倍になった』と喜んで言いにきました。その時に私は彼に『あなたは、もう株式投資では勝てない』と言いました。

勿論、有頂天の彼には『私の言葉』は通りませんでしたが、その後の投資成績は、全く利益が出なくなりました。

何故、利益が取れなくなったのかと言いますと、毎回、大きく儲かるまで売らなくなったからです。私の経験では『一回の上昇で、30%以上も上昇できる銘柄は数十パーセントで、50%以上も上昇できる銘柄は更に少なく、100%以上も上昇できる銘柄は数銘柄しかありませんでした。

彼は『非常に勝つ確率が高い投資方法から、非常に勝つ確率が低い投資方法に変わった』わけです。何故ならば、10%の利益で売るならば、上昇した時には『ほとんどの銘柄が10%以上は上昇します』ので、どの銘柄を買っても『勝つ確率が高い』のですが、50%、100%という利益を狙いますと『非常に少ない銘柄を探す』ことになるからです。

彼は頭の良い人でしたから、数ヶ月間で『昔の10%上がったら売る』という方法に戻していました。

以下のチャートはセミナーで使っている日経平均に『中期下落波動ラインが出た日と中期上昇波動ラインが出た日に線を引いた2003年から2006年のチャートです。このチャートから分かることは次のことです。
(中期波動ラインは、会員専用のサービスです。)

(1)最初の2003年末のイエローゾーンでは、中期下落波動ラインが出た途端に日経平均は上昇し、次に中期上昇波動ラインが出た途端に日経平均は下落している
つまり、2004年の時は、中期下落波動ラインと長期上昇波動ラインが点灯した時と、日経平均の転換がぴたりと一致していました。

(2)2004年4月の二回目の時は、既に日経平均が上昇してから中期下落波動ラインが引かれています。これは点灯に必要な日数が満たされていなかったことでラインの表示が遅れたものです。

今回、中期下落波動ラインが引かれる前に『売りましょう』とレポートしましたが、テクニカル指標は万能ではないので『足りないところは人間が補完』することになります。

その次の中期上昇波動ラインが引かれた時は『引かれると同時に日経平均は下落に転換』していますので、ここは正解となります。

(3)次は中期下落波動ラインが引かれると同時に『下落が止まっています』ので、下落波動ラインは正解となります。その後、横ばい相場が続いてから中期上昇波動ラインが引かれたのですが、この時は上昇波動ラインが引かれたあとで『日経平均は大幅上昇』となっていますので、長期下落波動ラインが引かれたのは早すぎたということになります。

(4)最後は中期下落波動ラインが引かれてから、日経平均は大きく下がっています。更に中期上昇波動ラインが引かれてから2は大きく上がっています。

これが2003年に開発したケンミレの中期波動ラインでしたが、今回、大幅に修正しました。最適計算の基準を修正すると同時に『日数不足でも率が大きな時には、日数を無視して表示する』という2つの大幅修正を行いました。その結果、中期波動は全く別モノになりました。

二つ目の中期波動は修正後の2003年11月から2006年10月までの『同じ期間』の中期波動ラインですが、波動の帯が4つから3つに変わったことと、波動の点灯から転換点までの期間が大幅に修正されました。

この新しい波動ソフトはまもなくリリースされますが、もう一つリリースするのが『東証一部やジャスダックなど市場別と『全市場』で、銘柄全体に占める中期下落波動と中期上昇波動が引かれている銘柄の割合グラフです。

例えば、東証一部の1707銘柄で、中期下落波動が引かれた銘柄が1500銘柄あれば、1500銘柄÷1707銘柄で87.8%ですから、株式市場は大きく下がっていることになり、中期下落波動が引かれた銘柄が300銘柄であれば17.5%ですから、株式市場は割高になっているというマクロの判断材料として使えます。

中期波動ラインの欠点

2005年の上昇相場では、4月から9月まで全く調整なしで上昇しています。ここういう時には、中期上昇波動ラインが出てからも日経平均は上昇し続けていますので、中期上昇波動が出てから『売る』という投資判断をしますと『大きく儲け損なう』と同時に、なかなか割安になりませんから『買い場がこない』ということになり、みすみす儲かるチャンスを逃してしまうことになります。

となりますと、今の株式市場はどうか

今年2月下旬から世界の株式市場が『V字型』で上昇しています。米国の景気対策と金融政策の実施、中国など新興国市場の復活、そして日本での『真水で10兆円以上という過去最高の景気対策の実施』が予定されています。

「政策に売りなし」という格言から考えますと、そして過去の景気対策を見ますと、10週以上(2ケ月半以上)連続して上昇しています。今回は3月13日の週から上昇が始まっていますので、2ケ月半としても5月一杯は上昇する可能性があるということになります。勿論、短期の利益確定売りによる調整はあります。

結論

株式投資では色々なことを考えた方が良いと思います。但し、実行する段階では『一貫性』が必要になります。『大きく下がった時以外は買わない』というのがケンミレの投資手法です。

結果として、5月末まで買い場がこないかもしれませんし、4月後半から株式市場が大きく調整するかもしれません。この時に、ケンミレでは『株式市場が大きく下がった』という事実を見てから買う準備をするという投資方法を取っています。

今の相場が9320円を突破して、10500円まで上昇するかもしれません。逆に9320円で止まって調整するかもしれません。また、再度経済危機が起こって、2番底を取りに来る相場になるかもしれません。

どんな相場になるかは将来のことですから誰にも分かりませんが、株式市場が大きく下がってから『買う準備をする』という投資方法であれば、少なくても『高値を買う』という投資方法は避けられます。

高値を買いますと『相場が転換した時に、株価が急落して大きな損失を被る』ことになります。そして、大きな損失を被りますと、年間で勝つことが難しくなります。

逆に株式市場が大きく下がってから買うという投資手法を取りますと『買いチャンスは少なくなる』かもしれませんが、買ったあとに株価が大きく下がって、回復不能なダメージを受ける確率は小さくなりますし、相場が転換した時には上昇率が大きくなりますから、大きく儲けることができます。

日々の株式市場の動きを見ていますと、参加しないことは『損する』と思ってしまいますが、損はしていません。儲け損なっているだけです。そして、ここで積極的に買うという投資をしている投資家は『ITバブルの時』にも申し上げましたように、結局は大きく損して持ち金を失うことになるのではないかと思います。

勝者の条件は『忍耐と勇気』です。参加する、しないは本人の自由であり、ケンミレは『財産構築のための株式投資』ならば、ここは耐えて『ここで買えば儲かる』という相場になった時に投資するということを申し上げています。

レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田 謙一

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