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『新年度相場、上昇するのか、下落するのか』【森田レポート】

2009年4月8日16時30分

4月に入って新年度相場がスタートして2週間目に入りました。当初はPLOの後遺症から新年度の株式市場は下がって始まると思ってしましたが、3月最終週に信託銀行が2500億円、9月16日からの28週で26週が買い越し、買い越し額は6兆309億円と上がっています。

それでも4月になって、株式市場が上昇して始まったのは、駄目な株式市場にたいしてのPLOではなく、株式市場自体が『よくなった』からではないかと思います。

具体的には、
(1)急落し続けた経済指標が下げ止まり始めた
(2)これから景気対策の効果が出てくるかもしれない
(3)金融対策の効果が出てくるのかもしれない

漠然としていますが、お先『真っ暗』ではなく、明るいシナリオを描ける状況になったことで『株を買う気持ち』が投資家に生まれたことが、4月からの株式市場が上昇した最大の要因ではないかと思います。

言い換えますと、今の株式市場は『最悪期を脱した可能性が高い』という状況なのですが、現実の株式市場の動きは『世界の景気が上昇に向かう』という気持ちになっています。

海外ニュースでは今年中に米国景気が回復するとか、日本の景気についても『今年後半から来年』とされていましたが、最近では、再び今年中に日本の景気が回復すると言い出す専門家も出てきました。

株式市場が上昇すれば強気になり、下落に転じれば弱気になるのが投資家であり、専門家なのです。これを『錯覚』というのですが、この錯覚とどう戦うかで『勝者と敗者』に分かれます。

何故、錯覚が起こるのかと言いますと、それは『欲望と恐怖心』があるからです。

4月から株式市場は下がると言い続けてきました。それが、予想に反して株式市場は上昇し、更に『今後も株式市場が上昇する確率が高い情報ばかりがニュースで流れている』という現状を見れば、森田は次のように考えるのが普通です。

しまった、逆になってしまった、更に、これからも株式市場は上がりそうだし、ここは下落ではなく、株式市場はこれからも上昇する可能性が高いので、持ち株の処分ではなく『株式組み入れ比率をアップ』させて『株を持たないリスクに備えよう』と言い換えた方がよいのではないか。

これが、森田の心理状況ではないかと思います。そして、これは失敗したという恐怖心と、失敗を取り返したいという欲望が起こす『心理』であって、当然の心の動きなのです。

私は社員に『王道を進め』と言います。しかし、もう一つ別のこともいいます。それは、『どれだけ、ずるいことを考えてもいいんだよ、実行しなければ』ということです。それは人間は欲望と恐怖心があるから弱いので、追い込まれれば追い込まれるほど『ずるいことを考える』ものだからです。

問題は、考えたあとの最終結論をどう導くかということと、具体的に何をしたかということです。

私の場合には投資理論がありましたので『最終的には投資理論』に戻ることができました。それは、株式投資は『今買えば、儲かる』と言う時にだけ行うということです。

したがって、株式市場が大きく下がるまで待つ方が、今買って、買ったあとに儲かるかもしれないが、もし悪材料が出れば今は25%以上あがっているので、下がったときには損失が大きくなる、損失が大きいと『年間利益をプラスにすることが難しくなる』ということで、あのようなレポートになった訳です。

空売りはどうなったのか

最初に自分のコア銘柄で空売りをしました。その銘柄は4月以降の株式市場の上昇で、一時は10%以上の評価損が出ていました。

そして、更に株式市場が上昇したことで『ケンミレ流の空売り銘柄』が、最初に決めた空売り価格まで上昇したことで、今度は『ケンミレ流空売り銘柄を空売り』しました。
したがって、今は2銘柄を空売りしているという状態です。結果はひとつの銘柄が3.5%のマイナスとなり、マイナス幅が改善し、もう1銘柄は9%のプラスになっています。

今回は投資額が小さく、また、空売りをしたことがないまま空売りソフトは作れないという理由で『空売り』をしましたが、今後、空売りはどうするのか?

大前提
(1)空売りをした時点で、既に株式市場は25%以上も上昇していたこと

(2)6ケ月信用を使ったので、余裕があること。6ケ月以上も上昇し続けることはないだろうという余裕

(3)失敗した時の対処方法を考えていること
株式市場が短期調整して、再び上昇する展開になれば、過去に6ケ月以上もあげ続けたこともありますので、一旦、損きりをします。

(4)ある程度の利益が出たら、反対売買します。
買いの時とは違って、空売りの場合には『買い戻し価格を事前に設定』していますので、まずは『そこまでは待つ』という方法を取ろうと思っています。

つまり、利益優先ではなく、目標株価まで『待つ』という戦略を取ることで、その間に起こる色々な『人間の心理』のデータがほしいので、今回は『データ取り』の空売りにしています。

レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田 謙一

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