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『15兆円の景気対策でも株式市場は上昇せず』【森田レポート】

2009年4月10日16時43分

政策に売りなしと言われ、10兆円予想が15兆円まで増加したことで、8800円の上値抵抗ラインで一旦止まって踊り場のような形になった株式市場でしたから、ここから一気に再上昇開始と思った投資家は多かったと思います。

しかし、発表日の昨日は321円高の8916円と大幅高しましたが、本日の13時時点ではマイナス圏となっています。日経平均の大きな上値抵抗ラインは9320円で、今回の過去最大規模の景気対策の発表によって、少なくても9320円トライ、勢いがあれば10500円まで上昇しても不思議ではないと(空売りをしていて、私自身が好材料に敏感になっていることあり)思っていたのですが、2日目の後場でマイナスになるとは『予想外』の展開だと思います。

何故、株式市場は上昇しないのか

毎日、新聞を見ていると『本当はどっち』という気持ちになる人は多いと思います。
株式投資の専門家のニュースと一般紙のニュースでは『書き方』が全く違うからです。
株式市場が上昇していることもあり、株式関係のニュースでは『株式市場が大底を売った』と市場関係者はコメントし、アナリストは『景気は後半には回復する可能性がある』とコメントしています。

しかし、日経新聞などを見ますと『景気は更に悪化』『ヨーロッパの景気も底が見えない』『下げ止まりの指標は出ているか、景気が回復するには時間が掛かる』など、マーケット関係者のコメントとは『正反対のコメント』が毎日のように出ています。

これでは『本当はどっち』と思いたくなりますし、本当が分からない以上は『思い切って買えない』という気持ち、しかし、株式市場は上昇しているので『乗り遅れるのではないか』という気持ちなど、今の状況は投資家にとっては『先を予測する』ことになりストレス以外の何ものでもないと思います。

では、どうすればよいのか

将来は誰にも分からない株式市場が10500円に向けて上昇するのか、もう一回調整に入るのかは、誰にもわかりません。

10500円に向けて上昇すると思う投資家は『今、買っている』と思いますし、下がるかもしれないと思う投資家は『今、売っている』と思いますが、この二つの考え方は『両方とも正しくない』とケンミレは思っています。

予測には『欲』が絡みますので『錯覚』が生まれます。そして、錯覚が『敗者になる確率をアップ』させます。

しかし、予測ではなく『現実』で動くことができれば『勝者になる確率をアップ』させることができると思います。

具体的にはどういう意味かと言いますと『株式市場が大きく下がるまで買わない』ことです。株式市場が大きく下がったという現実を見た後で『買う』ことができれば、負けた時には『大きく下がっているので損失は小さく』なりますし、上昇した時には、大きく下がったあとですから、上昇率が高くなって、儲けが大きくなります。

株式市場で勝率をアップさせようとしても『それは難しい』と言えます。むかし、私が株式投資にしか時間を使わず、1000万円の投資資金で、1年間で77%の利益を2年続けて出しましたが、この時の勝率は70%前後でした。

私は負けるのが嫌いですから、ここで買えば100%儲かるという時にしか買いませんでしたし、そのため、買う前に株価が上昇して『儲け損なったこと』も沢山ありました。

このように『石橋を叩いて渡る』という投資方法をとっても『勝率は70%が限界』だったわけですから、株式投資で財産を作るために『勝率をアップさせる』という考え方は間違っているというのが『ケンミレの基本的な考え方』です。

では、何に注目すれば『株式投資を財産構築の手段』にできるのかと言いますと、それは『買った時の利益率』と『負けた時の損失率』です。

買った時に15%の利益、負けた時に5%の損失であれば、勝率50%でも二回で10%の利益が出ます。つまり、勝率が低くても勝てる方法を取れば、株式投資を財産構築の手段にすることができます。

この投資方法を取るためには『買ったあとに大きく上がるタイミング』『負けた時には大きく下がらないタイミング』という二つをクリアすればよいということになります。そして、この二つがクリアできる確率が高いのは『株式市場が大きく下がった時だけ』となります。

結論 

株式市場が大きく下がった時に買うには、次の二つの投資戦略が必要になります。

(1) 今は日経平均が30%も上昇した一にあります。つまり、大きく上がったタイミングにある訳ですから『買いタイミングではない』ということになります。
買いタイミングは『どこかで本格調整が始まって、日経平均が大きく下がった時』ですから、勝つためには『そういう環境になるまで待つ』ということになります。

(2) 株式市場が大きく下がるのを待っていて、漸く、今買えば儲かるというタイミングがきた時に『どれだけの投資資金を用意できているか』で、儲けの額が決まります。

つまり、株式組入比率が何%なのかが非常に重要になります。100%であれば、そこで買う投資資金がありませんので『その次の上昇は見ているだけ』になります。

ケンミレの会員の方は、今回の上昇で『株式組入比率が大きく下がり、全体でも28%前後まで下がってきましたので、次の大きな下落が起こるのを待てばよいという戦略を組める人が大勢となっています。

※この二つがセットになっていなければ、株式投資を財産構築の手段にすることはできません。今の株式投資は30%も上昇したところにありますから、ぜひ、儲かっている銘柄は売り、損していても『損が少ない銘柄は売る』という戦略を取って、次の相場に向けた投資資金を確保して下さい。

▼来週の予定

レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田 謙一

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