写真・図版鎌倉投信の受益者総会。昨年は関西で開いた=2013年8月、国立京都国際会館、同社提供

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 今回は、最近話題の独立系の投資信託を三つ、ピックアップしてみました。いずれも投資対象は日本株式ですが、それぞれ違った特徴を持っています。

 金融業界の注目度が高いのが、2008年11月に創業した鎌倉投信が運用する「結い2101」です。鎌倉投信は、投資とは資産形成のためだけではなく、社会への貢献を通じて、こころの満足度を高める行為でもあると考えています。投資家が実際にこのような趣旨を体感できるよう、投資先企業を訪問したり、「受益者総会」を開いて企業の話を聞く場を設けたりしています。総会は、鎌倉の寺院や関西で開くなど工夫も凝らしています。ちなみに、鎌倉投信の本社は鎌倉にあり、古民家を改装してオフィスにしています。基準価格に安定感があります。

 03年4月に設立したレオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみ投信」にも、ユニークな仕組みがあります。信託報酬が、保有年数(5年以上)に応じて実質的に低下していきます。正確に言えば、信託報酬の減額が行われるのではなく、減額分相当の金額を還元し、再投資に充てる方法です。13年は運用が好調で、基準価格の上昇率が68%となりました。

 07年11月に開設したコモンズ投信の「コモンズ30」にも、注目すべき特徴があります。それは、「直接販売」形式を採用することで、販売手数料がゼロに設定してある点です。通常、銀行や証券会社などの販売会社を介して投資信託を購入する際3%程度の販売手数料がかかるのに比べ、コスト面で大きなメリットがあります。

 この3投信は、全国に販売網を持った大型ファンドに比べれば、純資産残高は決して大きくはありません。しかし、今後、ひふみやコモンズのようなコスト面においても「投資家目線」を徹底するタイプのファンドが増えていく可能性が高いと思われます。商品選定の際には、リターン特性に関しても各ファンド間で違いがあるため、よく吟味したいものです。