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 本シリーズで取り上げている投資信託協会の調査は、全国の20歳から79歳までを対象とする回答数2万の大規模なもの。投信について、日本の現状と日本人の意識を知る格好の材料です。

 2万人のうち、投信を現在保有するのは3116人。過去に保有したことがある1597人を加えると、投信保有経験者は4人に1人をやや下回る水準です。

年齢や収入上がると経験増

 年代や収入別にみると、「現在保有」、「過去に保有」ともに、年齢や世帯収入が高くなるほど比率が高まる傾向があります=グラフ左下。投信保有経験者は20代の7.6%に対して70代は43.8%、年収100万円未満の14.4%に対して1000万円以上は40.0%でした。資金に余裕ができるほど、投信を保有する人が増える様子がうかがえます。

 投信を現在保有している人に、その種類を尋ねると、国内株が最も多く、外国株がそれに次ぎました。この傾向は、年代別にみても大きく変わりませんが、株式投信の保有割合は30代で最も高くなっています=同右上。

経験ない人のきっかけは

 投信の保有経験がない人の46.4%は「そもそも興味がない」ことを理由に挙げていますが、年収が高くなるほど興味がない人は減少します。ここでも、資金に余裕ができるほど、投信に関心を持つ人が増える様子がうかがえます。

 それでは、投信保有経験のない人が購入を検討するきっかけは何でしょうか。比較的多かった回答は「手取り収入が増えたら」の21.4%、「金融や投資を勉強して理解できたら」の21.3%です。

 投信は元本保証のないリスク資産なので、収入が増え、余裕資金ができてから取り組むというのは、正しい考え方です。また、投資は自己責任なので、金融や投資を勉強して理解できてから検討するというのも正しい態度です。

 「収入が増え、勉強して理解できたら」投信を検討すると回答した人は、正しい投信リテラシーがあると自信を持ってよいでしょう。

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 担当=DZHフィナンシャルリサーチ・野口文高
 トムソン・ロイター提供のリッパー投資信託情報から

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 このコラムはトムソン・ロイターが提供するリッパー投資信託情報を基に、DZHフィナンシャルリサーチが担当しています

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