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 毎月分配型を保有している人は、分配金についてどの程度の知識があるのでしょうか。投資信託協会が昨年9月に行った2万人の調査で、毎月分配型を保有する1450人に聞いてみました=表上左。

 分配金が変動し、支払われない場合もあることは、多くの人が知っていました。

 しかし、元本の一部を払い戻して分配するケースがあることを知っていたのは54.8%。分配金が支払われた分だけ基準価格が下がることを知っていたのは48.5%と半数以下でした。

 分配金を受け取ると、投信の運用が順調だと安心するかもしれません。しかし、元本の払い戻しで実力を超えた分配金を支払って、基準価格を下げている投信も多いので、注意が必要です。

 実態を知るために、主要投信について2017年まで5年間の基準価格と分配金の推移をまとめました=同下。5月末時点で純資産総額トップ10のうち、6つの投信が毎月分配型で、そのすべてが多額の分配金支払いによって基準価格を下げています。

 金融庁の批判などの影響で、毎月分配型は昨年5月から、解約などの資金流出によって流出超の状況が続いています。しかし、毎月分配という仕組み自体が問題なのではありません。元本の取り崩しで多額の分配金を支払う投信が多いことが問題なのです。

 投信協会の調査は、毎月分配型は魅力がないと答えた人にも、その理由を尋ねています。「分配金の額だけ基準価格が下がる」など、投信リテラシーのある立派な回答が返ってきています=同上右。

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 担当=DZHフィナンシャルリサーチ・野口文高
 トムソン・ロイター提供のリッパー投資信託情報から

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 このコラムはトムソン・ロイターが提供するリッパー投資信託情報を基に、DZHフィナンシャルリサーチが担当しています

トムソン・ロイターhttp://jp.reuters.com/