写真・図版

  • 写真・図版
[PR]

 昨年末の行き過ぎた悲観論は小康状態で、1月は世界のほぼすべての株式市場が上昇。これを受けてか投資信託市場での資金動向にも変化が起きているようです。

 昨年を通じて、この欄で「毎月分配型の投信から資金が流出している」と伝えてきました。リッパーの推計では上場投資信託(ETF)を除いた毎月分配型の株式オープン投信からの資金流出は、1月で連続21カ月=折れ線グラフ。ですが、よく見ると折れ線グラフは徐々に上向き、流出超過額が減っています。

 個別の投信を見ると、さらに興味深い結果です=表。資金流入トップ5のうち、2銘柄は1月の新規設定投信で、残り3銘柄はすべて毎月分配型です。毎月分配型全銘柄の合計では流出超過にもかかわらず、一部の毎月分配型には多額の資金が流入しているのです。

 昨年、流出超過だった毎月分配型は、不動産投資信託(REIT〈リート〉)に投資するリート投信や、低格付けの高利回り債券に投資するハイイールド投信が中心でした。

 これらは1月に純流出の5位までには入らなかったものの、相変わらず純流出額は比較的大きく、また、昨年後半から連続の流出超過はいまだ続いています。

 一方、1月に純流入額の上位にランクインした毎月分配型は、リスクを低く抑えたバランス型や地域を分散した株式型で、少々タイプが異なります。「分配金ありき」で投信を選んでいた流れとの決別とも言えるでしょうか。

 個別銘柄の純流出上位は、昨年後半から続くテーマ型投信です。世界的な景気減速を心配する向きもあり、リスクを避けて分散投資に資金が動いていることが、ここからも読み取れます。

    ◇

 担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子

 トムソン・ロイターのファイナンシャル・リスク部門の名称はRefinitiv(リフィニティブ)に変わりました

    ◇

 このコラムはトムソン・ロイターが提供するリッパー投資信託情報を基に、DZHフィナンシャルリサーチが担当しています

トムソン・ロイターhttp://jp.reuters.com/