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 個人投資家のみなさんの間で、コストが安く、リスク分散に優れていると、人気が高い上場投資信託(ETF)。これは、文字どおり「上場している」投資信託です。ところで、投資信託が上場しているとは、どういうことなのでしょうか。

 上場とは、証券取引所というオークション会場で、競りにかけられること。投資家が「買いたい」「売りたい」の注文を出し、取引が成立した値段が現在値となります。

 ETFは「投資信託証券」が競りの対象です。現在は電子化されているので、紙の証券は存在せず、コンピューターのシステム上で取引されています。

 ■競りで刻々と値段が変わる

 では、東証1部に上場する株式の全銘柄を対象にした株価指標「東証株価指数(TOPIX)」に連動するETFを例に、説明しましょう。

 TOPIXに連動するインデックスファンドは、投信の資産配分をTOPIXと同じにして、東証1部全銘柄を保有します。

 インデックスファンドのうち、上場していない一般の投信の基準価額は、毎日、東証1部上場の株式の終値から計算されます。

 一方、ETFの取引価格は二段構えで決まります。まずは、一般の投信のように、東証1部に上場する株式の株価をもとに時価を計算。さらに、「買いたい」「売りたい」という投資家の需要と供給によって、リアルタイムで価格が上下するのです=表。

 ETFは上場しているので、株式市場の取引時間中は、常にオークションが行われています。取引が成立するたびに、値段は動きます。

 ひとことで言えば、「ETFは、商品が投信で、取引方法は上場株式と同じ」となります。

 また、新聞の株価欄でETFを見ると、TOPIX型にも複数の銘柄があることに気づくでしょう。

 運用会社が、それぞれTOPIX型のETFを作っているからです。値段がほんの少しずつ違うのは、その瞬間にそれぞれのETFの需要と供給を映しているためです。

 ■銘柄増えて手軽に分散投資

 ETFは、段階的な市場活性化策や規制緩和によって、銘柄数が増えました=グラフ。日本の株価指標に連動するものだけでなく、海外の株価指標や、債券の指標、金、原油など商品価格の指標に連動するものもあります。

 個人投資家でも、これらのETFを複数、組み合わせて保有すれば、低コストで国際分散投資ができます。

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 担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子

 トムソン・ロイターのファイナンシャル・リスク部門の名称はRefinitiv(リフィニティブ)に変わりました

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 このコラムはリフィニティブが提供するリッパー投資信託情報を基に、DZHフィナンシャルリサーチが担当しています

リフィニティブhttps://www.refinitiv.com/ja