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 今回は「ファンド・オブ・ファンズ」という投資信託を説明します。ファンド・オブ・ファンズは「投信に投資する投信」。この仕組みは、前回に説明したファミリーファンドとほぼ同じ。規模の大きな投信に投資をすることで、効率的な運用が図れます。

 ですが、違う点が少し=表。同じ運用会社の内部で、ベビーファンドがマザーファンドに投資するのが、ファミリーファンドです。

 一方、ファンド・オブ・ファンズは、ほかの運用会社の投信にも投資できます。また、投資対象の投信は、広く一般の投資家向けに販売されている投信でもOKです。

 みなさんはマネー情報誌などで「海外に優れた投信がある」と知ったら、外国の金融機関に口座を作りその投信を買おうと考えますか。「ちょっとハードルが高い」と感じる方が多いと思います。

 そのハードルを飛び越すことができるのが、ファンド・オブ・ファンズなのです。日本で営業している運用会社が、海外の人気投信を集めて1本の国内投信にまとめ、国内の個人投資家向けに販売するのです。

 ファンド・オブ・ファンズは、運用会社が世界中の投信から厳選した複数の投信を、1本の投信にまとめたものといえます。「米国株の運用に定評がある」「欧州市場の情報収集力にたけている」「新興国の金融商品に特化している」など、専門性の高い運用会社の投信を集め、「いいとこ取り」するわけです。

 ただし、コストは高めです。ファンド・オブ・ファンズと、その投資対象の投信の両方に運用管理費用(信託報酬)がかかるからです。両方を合計した実質信託報酬率は、一般的な投信より高くなる傾向があります。

 ファンド・オブ・ファンズの「投信に投資する投信」という仕組みは、投資信託説明書(交付目論見書)や運用報告書を見ると、理解しやすいかもしれません。

 これらの資料では、どんな投信が、どれだけの比率で組み入れられているかが一目瞭然。ファンド・オブ・ファンズの全体像だけでなく、組み入れられた投信一つひとつについても、投資方針やコスト、運用状況がわかるようになっています。

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 「投信用語の基礎知識(7)」は5月31日に掲載します。

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 担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子

 トムソン・ロイターのファイナンシャル・リスク部門の名称はRefinitiv(リフィニティブ)に変わりました

リフィニティブhttps://www.refinitiv.com/ja