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当たり前のことがどれだけ当たり前にできるか?

2008年4月22日

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≪要約≫

株式市場を大きな視点で見ればいったん下げ止まった格好となっています。これからの相場で過去と同じ失敗を繰り返さないためには、過去の失敗を流さずに、失敗した原因を明らかにして、そして次から同じ失敗を繰り返さないヒントを身につけることです。今回は『マクロ』の視点で見た相場環境と、次回からシリーズで書いていく失敗例についてレポートします。

≪本文≫

東証1部全体の動きを表わすTOPIXのチャートを『マクロ』で見ますと、現在の株式市場は大きな節目でいったん下げ止まったことが分かります。

このような見方はチャートを週足にして、さらにできるだけ長い期間で表示してはじめて分かることです。さらに『マクロ』の視点で大局的な株価の動きをチャートでチェックしますと、下値抵抗ラインだけでなく大きな上値抵抗ラインも見つけることができるようになります。

つまり東証1部全体の動きを表わすTOPIXは、1990年のバブル崩壊以降は1650p〜1800pくらいに大きな上値の壁があり、1100p〜1230pくらいに大きな下値の壁があることが分かります。言い換えますと、下抜けした2002年〜2004年の間を除けば、日本の株式市場はこの上値抵抗ラインと下値抵抗ラインの範囲の中で大きな上昇と下落を繰り返していることが分かると思います。

そうしますと、今の時点で「予想されている以上の悪材料」が「新たに出現」しない限り、株式市場は2007年から長期波動の下落トレンドが続いて株価は大きく下げましたが、株価は「上がれば下がり、下がれば上がります」ので「次は上昇トレンドに転換してもおかしくない」という見方ができます。

もちろん、長期波動の中には中期波動があり、中期波動の中には短期波動がありますので、細かく見ればすぐに上昇トレンドに転換するのではなく横ばいトレンドでしばらく推移する可能性も十分に考えられますが、あくまでも『マクロ』の大きな視点で見た場合、日本の株式市場は厚い下値の壁でいったん下げ止まったように見ることができると思います。

◇当たり前のことが「当たり前にできるかどうか」で差が出る相場

これまでに株式市場は何度も大きな上昇と下落を繰り返してきました。そしてそのたびに、個人投資家の多くは「上昇トレンドでは多少高いときに買っても待てば儲かる相場」ですので「安ときに買って高いときに売るという基本」を忘れても利益を得ることができました。しかし、いざ下落トレンドに転じるとはじめてその失敗に気づき、上昇トレンドで得た利益以上に損をするということを繰り返してきました。

私は今年で株式投資の世界に足を踏み入れてちょうど20年になりますが、おそらく多くの人よりも株式投資に関わってきた年月が長い分、誰よりも多くの失敗をしてきたと思います。この「20年」という歳月と「失敗の連続」という無駄があったからこそ、回りに回って「株式投資で勝つ」ためには「まずは負けない=失敗しないこと」というのが私の株式投資の原点になっています。

これは多くの無駄や失敗を経験して初めて分かったことですが、多くの個人投資家も何も知らなければ「同じ時間をかけて同じ失敗をして初めて気付くことになる」と思います。

株式投資は、ごく一部のたぐい稀な能力を持っている投資家だけが勝つことができるものではありません。なぜなら、株式投資で勝つ方法は「安いときに買って高いときに売る」こと以外にありませんから、この非常にシンプルで当たり前のことを“当たり前のように”自然とできれば、誰でも勝てるようになるはずです。

株式投資で「勝つ」ための一番の近道は、過去の失敗を流さずに真摯に受け止めて、失敗した原因を明らかにし、そして次から同じ失敗を繰り返さないヒントやコツを身につけることです。つまり「勝つこと」にこだわる前に、大事なことは「まずは負けないこと」にこだわることです。負けなくなれば結果的に「勝ち」しか残らないからです。

つまり「失敗する原因」にこそ、勝つためのヒントが隠されているはずです。世の中には「勝つことにこだわった知識や技術(テクニック)」を紹介した書籍がたくさんありますが、これからも株式市場は「上がれば下がり、下がれば上がる」を永遠に繰り返しますが、失敗まで同じように繰り返さないためにも、あえて「負けない=失敗しない」ためのレポートをしばらく書いていこうと思います。

昔からのケンミレ会員なら覚えている方がいるかもしれませんが、ケンミレには「勝者への道」という“負けない投資家になるための心構え”があります。今の相場に照らし合わせて、また自分自身の失敗経験も加味して、『マクロ』の視点で大きく下がった今のタイミングだからこそ、同じ失敗を繰り返さないためにもう一度レポートしたいと思いました。明日からシリーズで書いていきます。

・勉強しない投資家は敗者
・投資した銘柄すべての銘柄に勝ちたい投資家は敗者
・1回の投資で大きく儲けたい投資家は敗者
・チャートを見ない投資家は敗者
・売った後に株価が上昇すると後悔する投資家は敗者
・買った後に株価が下落すると後悔する投資家は敗者
・株式投資にスリルや博打性を求める投資家は敗者
・株式投資が好きな投資家は敗者
・他人に頼り、失敗したときは他人の責任にする投資家は敗者
・マメではない投資家は敗者
・好奇心が薄い投資家は敗者
・株式市場の動きに合わせることができない投資家は敗者
・自分の都合で投資したい投資家は敗者
・チャンスをモノにできない投資家は敗者
・経営者能力を持てない投資家は敗者
・人間の心を持ち続ける投資家は敗者
・機械の心を持てない投資家は敗者
・抵抗ラインの引き方を知らない投資家は敗者
・トレンドライン(バリューライン)の引き方を知らない投資家は敗者
・「買・売・休」を区別できない投資家は敗者
・「買・売・休」しかしない投資家は敗者
・相場が悪いときに動けない投資家は敗者
・相場が良くなってから動く投資家は敗者
・地面と将来の両方を見ることができない投資家は敗者
・負けないことにこだわれない投資家は敗者
・勝つことに徹することができない投資家は敗者
・株価変動メカニズムを知らない投資家は敗者
・出来高変化を知らない投資家は敗者
・朝令暮改ができない投資家は敗者
・使った時間と努力に成果を期待する投資家は敗者
・無駄を排除したがる投資家は敗者
・自分に合ったリスクとリターンを決めないで投資する投資家は敗者
・バリュー投資ができない投資家は敗者
・グロース投資を否定する投資家は敗者

レポート担当 田中達也

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