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1回の投資で大きく儲けたい投資家は敗者【三】

2008年5月1日

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≪要約≫

これまで「どうやって売るか?」を中心にレポートしてきましたが、そもそも高値で買っていてはどれだけ一生懸命に売り値を決める知識と技術を身につけても「無駄骨」となってしまいます。今回は、「売りは短期の上昇波動」で売るために「買いは中期の下落波動」についてレポートします。

≪本文≫

(5)「買い値」は中期の下落波動
株式投資で利益を得るためには、「安いときに買う」「高いときに売る」しか方法はありません。ケンミレが売り値を短期波動の上昇率を参考に決めるのは、株価が高いときに「確実に売る」ためです。

しかし、どれだけ「過去の上昇率が大きな銘柄=次も上昇すれば大きく上昇する可能性が高い銘柄」を見つけて、過去の上昇率をチェックして確実に売れそうな株価を決めることができたとしても、そもそも株価が高いときに買ってしまっては「売りにくい銘柄」となり、わずかな利益しか手元に残らないとなってしまいます。

わずかでも利益が手元に残れば良いのですが、買った後に「ちょっとしか上昇しない」で気がつけば下がってしまい、場合によっては買い値を下回って損をすることにもなってしまいます。

したがって、「いくらで売れそうか?」を決めるための短期波動の上昇率も重要ですが、株価が高いときに確実に売るために「いかにして大きく下がったときに買うか?」が前提としてとても重要ということになります。

株価が大きく下がったときに買うことができれば、買ったあとに株価が下がることがあっても“すでに大きく下がっているのだから、それ以上にもっと大きく下がる可能性は低い”と考えることができます。さらに買った後に株価が大きく下がる可能性が低ければ、損切りをしなければいけない場面も少なくなります。

この株価が大きく下がったかときに買うために、ケンミレでは中期の下落波動が引かれた市場、また中期の下落波動が引かれた銘柄だけに投資するというルールを作りました。チャートに中期の下落波動が引かれた銘柄は、株価は「大きく下がっている」ということになりますから、中期下落波動が引かれた銘柄だけを投資対象にすれば投資リスクを低く抑えることができるようになります。


(6)まとめ
株式投資を行っていて“一番馬鹿らしい”ことは、TOPIXや日経平均など株式市場全体が大きく下がって割安な銘柄がたくさんあるときに、「買う資金が手元にない」ということです。

私も含めて多くの個人投資家には予算に限りがありますので、何かを売らないと「買う資金がない」となってしまいます。ましてや、買った銘柄が買い値を下回って損をしていると、なかなか損切りできないとなってしまい、割安な銘柄がたくさんある投資リスクが一番低いときに「買う資金がない」となってしまいます。

このような失敗をしてしまう根本的な原因は、「高いときに買って失敗するケース」と「欲を出して売り損じるケース」の2つです。

ケンミレでは「高いときに買って失敗する」のを防ぐために中期の下落波動が引かれた銘柄を投資対象とし、「欲を出して売り損じる」のを防ぐために短期の上昇波動の上昇率で確実に売れそうな売り値を決めるようにしているのです。

もちろん、株価が上昇中に買う投資手法もありますが、投資リスクという観点から考えますと中上級者向きの投資手法となります。したがって、株式投資を財産構築の有効な手段として考えるならば、まずは「負けない(=失敗する確率を小さくする)ためにはどうするか?」を最優先にすべきとのことから、基本的に「買いは中期の下落波動」「売りは短期の上昇波動」で投資戦術を組むようにしています。



レポート担当 田中達也

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