≪要約≫
株価が「底値近辺のタイミング」で買った後に「大きく下がらない買い値」で買い、そして「確実に売る」ことができれば株式投資で勝つことができます。チャートが大事なのは、この3つをチェックすることができるからです。今回は、チャートを見れば「株価が底値近辺かどうかが分かる」についてレポートします。
≪本文≫
株式投資で「チャートが重要」な根本的な理由には、大きく分けて3つあります。
(1)株価が「大きく下がった底値近辺かどうか」が分かる
(2)そろそろ下げ止まりそうな「買い値」を見つけることができる
(3)確実に売れる可能性が高い「売り値」を見つけることができる
(1)株価が「大きく下がった底値近辺かどうか」が分かる
株式投資では「買いタイミングがすべて」といっても過言ではないといえます。なぜなら、買うまでは「いつでも買うのを止める」ことができますし、「売れるかどうか」「売りやすいかどうか」は買いタイミングによって決定されるからです。
安く買えれば「楽に売る」ことができますが、高く買った場合には「目標利益に到達する前に下落に転じる可能性」がありますので、売り損なう可能性があります。また万が一、損切りせざるを得ない場合でも、株価が大きく下がった底値近辺で買うことができていれば大きな損失にはなりませんので損切りもしやすくなります。しかし高値で買ってしまった場合には損失が大きくなりますので損切りもしにくくなり、結果として塩漬け銘柄を持ってしまって資金効率が悪くなります。
つまり、株価水準が「買っても良い割安な状態」なのか「買ってはいけない割高な状態」なのかは投資結果に大きな影響を与えますし、株式投資を10年20年と続けた場合には「底値近辺の割安なときに買う投資」を続けた投資家と「高値近辺や上昇中での飛びつき買い」をした投資家では投資成果に雲泥の差が出ることになります。
したがって、ケンミレでは株式投資の勝者になるには「株価が大きく下がった底値近辺での買い」に徹して「上昇中や高値圏では決して買わない」という投資戦術を取るようにしていますが、この株価水準が底値なのか高値なのかを見るための最も簡単で正確な方法が『チャートを見る』ことです。
しかしチャートには主に「日足チャート」と「週足チャート」がありますので、どちらのチャートを使って「株価水準が底値なのか高値なのかを判断すれば良いのか?」ということになりますが、それを知るためにはそれぞれのチャートの特性を知る必要があります。
○「日足チャート」
一日一日の株価の細かな値動きを表わしたものが「日足チャート」ですので、この特性を活かして「買い値」や「売り値」を決めるときに使うチャートとなります。つまり、「株価水準が底値なのか高値なのか」という株価水準をチェックするときに使うチャートではないといえます。
もう少し詳しく書きますと、この次に話す「週足チャート」で大きな視点で株価の動きをチェックして、株価が大きく下がっていることが確認できれば「日足チャート」で具体的に「●●円で買おう」という実際に買いたい株価を決めたり、またその株価で買ったら「●●円くらいで売ろう」という売れそうな株価を決めたりするときに使います。
○「週足チャート」
一週間単位で株価の値動きを表わしたものが「週足チャート」ですので、日々の細かな値動きをチェックする日足チャートに比べますと、より大きな視点で「株価水準が底値なのか高値なのか」という買いタイミングを探すことができます。
チャートを見るときに気をつけなくてはいけないことは、「もう十分に下がった」ように見えて実は下がっていないという「ダマシ」で判断を見誤ることです。日足チャートだけを見ていますと大きな視点で全体を見ることができなくなり、この「ダマシ」で買いタイミングの判断を間違ってしまうこともあります。


このように、株価が大きく下がった底値近辺で買うためのタイミングを探すのに一番適しているのは「週足チャート」で、このチャートを見るだけでも『株価水準が割高なのか、それとも割安なのか』を判断することができます。
◇結論〜(1)買いタイミングを探すために
株式投資でチャートを利用する場合には、まず「週足チャート」で大きな動きを見て「買っても良いところ」なのか「買ってはいけないところ」なのかの株価水準をチェックすることから始めます。
このときのポイントは、できるだけ大きな視点で株価の値動きを見るために「週足チャートの表示期間を長くする」ことです。表示期間を長くすることによってはじめて、株価水準が本当に割安なのか、それとも割高なのかの判断ができるようになります。
そして週足チャートで「株価水準が大きく下がった底値近辺」ということが確認できれば、次に日足チャートで「買い値や売る値を決める」という作業になります。
このように、「週足チャート」で表示期間を長くしてチェックするだけでも、株価水準が割安かどうかを簡単に判断することができます。もし、株価水準が割高であれば、無理をしないで「下がるのを待つ」ようにすれば良いということになりますが、「待つ」ことができれば株式投資で一番してはいけない『高値つかみ』をしなくなりますので、塩漬け株を持つ失敗を大きく減らすことができるようになります。
次回はチャートを見ることで『(2)そろそろ下げ止まりそうな「買い値」を見つけることができる』と『(3)確実に売れる可能性が高い「売り値」を見つけることができる』についてレポートします。
レポート担当 田中達也
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