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日経平均は小幅続伸、朝高後は急速に値を消す(5月16日前場)

2008年5月16日

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  株価 前日比 騰落率 出来高
日経平均 14273.71 (5/16前引) 21.97 0.15 7.2 億株
日経先物 14290.00 (5/16前引) 30.00 0.21 5.4 万枚
TOPIX 1402.23 (5/16前引) 9.36 0.67 11.4 億株
日経JASDAQ 1520.44 (5/16前引) -0.25 -0.02 2326.4 万株
マザーズ 657.13 (5/16前引) -7.75 -1.17 133.2 万株

■騰落銘柄数 (値上がり/値下がり)

  東証一部 東証二部 大証一部 大証二部 JASDAQ
前日 1305/341 249/114 88/29 96/47 388/227
本日 11:30 767/833 157/154 60/40 66/58 264/302

■新値銘柄数 (最高値/最安値)

  東証一部 東証二部 大証一部 大証二部 JASDAQ
前日 249/6 30/4 15/4 8/3 43/6
本日 11:30 160/1 20/3 17/2 3/0 25/5

◇前場概要

本日の日経平均前引けは、前日比+21円の14273円となりました。寄り付き時点では、米株高や朝方のGDPの内容を好感した買いが先行しましたが、直近の上昇が大きいことで高値警戒感があることから戻り売りや利益確定の売りに押されて急速に上げ幅を縮小する展開となりました。一時は前日比マイナス圏まで下落する場面も見られた日経平均でしたが、前日の引け後に好業績を発表した銘柄を中心に押し目を狙った買いが入って下げ渋り、小幅高で前場の取引を終了しています。

◇市況解説

昨晩の米株式市場は、原油先物価格が下落したことでインフレ懸念の後退から続伸となり、CME(シカゴ)日経先物も大証前日比+135円の14375円と上昇することとなりました。これを受けて本日寄り付きの日経平均は、外国証券寄付前成行注文が2000万株の大幅買い越しとなったことも追い風となって、前日比+111円の14363円と続伸して始まりました。

また、朝方に内閣府から発表された1−3月期実質国内総生産(GDP)が前期比+0.8%、年率換算+3.3%と、市場予想平均(+2.7%)を上回り、10−12月期(+0.6%)に比べて成長率が上昇となったことも好感されたようです。

しかし、日経平均は前日まで4日続伸しており、本日の上昇を含めると700円を超える急ピッチの上昇となっていたことから、買い一巡後は利益確定売り優勢の展開となり、急速に値を消しマイナス圏へ下落するかたちとなりました。

直近売られていた債券先物が本日は反発しており、市場では「債券市場での買い戻しの動きが日経平均先物への大口売りを誘うきっかけになったのではないか」との指摘もあったようです。

前引けにかけては、寄り付き直後から10時頃までの下落が急だったこともあり、前日に好業績を発表した銘柄を中心に押し目買いが入って下げ渋ることとなりました。ただ、戻りは鈍く日経平均は小幅高で取引を終了しています。

業種別では、みずほFGが、前日の引け後におこなった決算発表で自社株買いと投資単位の引き下げを発表したことが好感されて上昇し、大手銀行株がつれ高して相場の下支えとなりました。また、前日に引き続いて鉄鋼株や海運株が上昇したほか、前日引け後に鹿島建設が今期業績の大幅な改善見通しを発表したことをきっかけに、大手建設株が買われることとなりました。

一方で、ミツミ電機や日本曹達など、前日の引け後に失望決算を発表した銘柄は大幅に売られ、投資家の物色対象が業績に内容によってはっきり分かれる状態となっている様子がうかがえました。

結局、日経平均は前日比+21円の14273円、一方TOPIXは前日比+9Pの1402Pで前場の取引を終了しております。

業種別騰落数は値上がり20に対し値下がり13、値上がり業種上位では、海運業(+3.67%)、鉄鋼(+2.95%)、銀行業(+2.06%)となり、値下がり業種上位は、空運業(−1.44%)、サービス業(−1.20%)、金属製品(−1.01%)となりました。東証1部の騰落銘柄数は値上がり767、値下がり833となりました。

なお、朝方に発表されたGDPの詳細をみてみますと、輸出が堅調だったほか、住宅着工が一時の落ち込みから回復することとなりました。一方で、設備投資が落ち込むこととなり、決算発表で今期の減益見通しを発表する企業が多いなか、設備投資に対しての慎重な姿勢がうかがえました。

前場の売買代金概算1兆2240億円、出来高概算は11.4億株となっています。

◇15日の米国市場

15日の米国株式市場は、NYダウ、NASDAQ指数ともに続伸となりました。NYダウは前日比+94ドルの12992ドル、NASDAQ指数は前日比+37Pの2533Pで取引を終えています。

寄り付きの主要指数はやや売りが先行して始まりました。朝方に発表された週間の新規失業保険申請件数が37.1万件と先週の36.5万件から増加したことや、5月NY連銀製造業景気指数が−3.2と市場予想(0.0)を下回ったこと、さらに、4月鉱工業生産−0.7%と市場予想(−0.3%)を下回ったことで、景気の先行き不透明感につながったようです。

しかし、アナリストによる投資判断の引き上げが伝わったシェブロンやエクソン・モービルなどのエネルギー関連株が買われて相場を下支えし、NYダウは前日比−50ドル程度で下げ渋ることとなりました。

さらに、米著名投資家のカール・アイバーン氏がヤフーの取締役を推薦したとの報道がされると、マイクロソフトによる買収期待からヤフーとマイクロソフトが上昇し、ハイテク株にも買いが拡がることとなりました。

また、午前10時に発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数が−15.6と市場予想(−19.0)を上回ったことを好感し、NYダウはプラス圏を回復する動きとなりました。

その後は、経済指標の悪化が重しとなってしばらくは前日終値をはさんでもみ合いが続いていたNYダウでしたが、上院が投機目的のエネルギー買いの規制案を承認したとの報道をきっかけに原油先物価格が急落すると、株式市場は反発し上昇基調となりました。

前日に売られていたインテルやヒューレット・パッカードなどのハイテク株が相場を牽引する格好となり、さらに、株式市場の上昇につられて金融株も引けにかけて上昇し、主要指数は本日の高値圏で取引を終了することとなりました。

結局、NYダウは前日比+94ドルの12992ドルとなり、一方、NASDAQ指数は+37Pの2533Pと4日続伸して取引を終えています。

◇その他の市場

債券市場は上昇(利回り低下)となりました。原油価格の下落を受けて株式市場は上昇となったものの、この日に発表された5月NY連銀製造業景気指数や週間の新規失業保険申請件数などの経済指標に米景気の低迷を示す内容が多かったことから、安全資産の債券が買われる動きとなりました。

為替市場は、ドルが円に対して下落、ユーロに対して上昇となりました。この日発表された経済指標が米経済に対する警戒感を強める格好となったものの、インフレ圧力を背景に米連邦準備理事会が年内に利上げをおこなうとの見方が強いことからドルは主要通貨に対してまちまちとなりました。

レポート担当 阿部哲也(米国/国内)

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