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小幅反落、利益確定売りが優勢も市況関連株が下支え(5月20日前場)

2008年5月20日

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  株価 前日比 騰落率 出来高
日経平均 14224.12 (5/20前引) -45.49 -0.32 6.7 億株
日経先物 14240.00 (5/20前引) -40.00 -0.28 3.1 万枚
TOPIX 1402.60 (5/20前引) -1.65 -0.12 10.8 億株
日経JASDAQ 1529.33 (5/20前引) 2.31 0.15 1873.8 万株
マザーズ 654.23 (5/20前引) -4.11 -0.62 346.4 万株

■騰落銘柄数 (値上がり/値下がり)

  東証一部 東証二部 大証一部 大証二部 JASDAQ
前日 1037/595 195/142 71/41 82/65 309/296
本日 11:30 778/800 197/118 84/63 74/55 294/261

■新値銘柄数 (最高値/最安値)

  東証一部 東証二部 大証一部 大証二部 JASDAQ
前日 142/9 25/5 23/3 7/5 28/11
本日 11:30 123/1 23/1 39/3 3/1 21/2

◇前場概要

本日の日経平均前引けは、前日比−45円の14224円と小幅反落となりました。朝方から手掛かり材料に乏しいなか、直近の上昇に対する利益確定の売りが優勢の展開が続きました。もっとも、前日に引き続いて原油などの商品市況の上昇を背景に、商社、鉄鋼、海運などの市況関連株が相場の下支えとなったことで、日経平均は前引けまで、小幅安水準でのもみ合いが続くこととなりました。

◇市況解説

本日、寄り付きの日経平均は前日比−49円の14220円と反落して始まりました。昨晩の米株式市場は主要指数がまちまちの結果となり、国内では決算発表が一巡して新規の手掛かり材料に乏しいなか、TOPIXが前日まで6日続伸するなど市場には過熱感も出ていることから、本日は利益確定の売りが先行する格好となりました。

ただ、本日の外国証券寄付前成行注文が1740万株の大幅な買い越しとなったことから外国人投資家が買い支えるとの期待感もあり、売りもそれほど膨らまず、日経平均は一時プラス圏まで値を戻すと、その後は小幅安水準での推移が続くこととなりました。

株式市場全体を動かす材料は少ないものの、鋼材の値上げ交渉が成立したとの報道をきっかけに、ここ数日上昇が続いていた鉄鋼株が本日も買われたほか、原油価格の上昇を好感して前日に上場来高値を更新した三菱商事などの商社株や鉱業株が連日の上昇となりました。

一方で、不動産、銀行、証券、保険など直近の反発相場で上昇の大きかった業種には利益確定売りに押される銘柄が目立ちました。

テクニカル的には、25日騰落レシオが一般的に相場が加熱しているといわれる120%を上回って130%に迫っており、高値警戒感も強く積極的な買いはみられませんでした。

また、東証1部の出来高や売買代金をみると商いがそれほど膨らんでいないことから、市場にはこう着感が強まっている様子がうかがえました。

もっとも、下値に対する不安は後退しているようで、一段と売り込むような動きもみられませんでした。さらに、商社、鉄鋼、海運などの市況関連株が相場の下支えとなったことで、日経平均は前引けまで、小幅安水準でのもみ合いが続くこととなりました。

結局、日経平均は前日比−45円の14224円、一方TOPIXは前日比−1Pの1402Pで前場の取引を終了しております。

業種別騰落数は値上がり18に対し値下がり15、値上がり業種上位では、鉱業(+1.69%)、鉄鋼(+1.48%)、パルプ・紙(+1.33%)となり、値下がり業種上位は、不動産業(−2.82%)、証券商品先物(−1.73%)、小売業(−1.56%)となりました。東証1部の騰落銘柄数は値上がり778、値下がり800となりました。

前場の売買代金概算1兆310億円、出来高概算は10.8億株となっています。

◇19日の米国市場

19日の米国株式市場は、NYダウは反発、NASDAQ指数は続落となりました。NYダウは前日比+41ドルの13028ドル、NASDAQ指数は前日比−12Pの2516Pで取引を終えています。

この日の米国市場は寄り付きはほぼかわらずの静かなスタートとなりました。週末に検索大手のヤフーへ、マイクロソフトが再び買収や提携を目指して話合いを再開したことが伝わりましたが、特段のインパクトはなかったようです。

また寄り付き前に決算を発表したロウズ(ホームセンター大手)が、サブプライム問題による消費悪化や景気減速により、3四半期連続の減益決算となり、また通年の利益見通しを引き下げたことから、消費関連株が売られるかたちとなりました。

しかし1バレル126ドル後半と、史上最高値圏で推移している原油先物価格を手がかりにエネルギー関連株が堅調な展開となり、指数はエネルギー関連株がけん引する格好でじりじりと上昇へ転じました。

10時には4月の景気先行指数が+0.1%(予想±0.0%)と発表され、事前予想を上回ったことから一段上げ幅を拡げ、NYダウは一時前日比150ドル高となる場面も見られました。テクニカル的な上値抵抗ラインとなっていた200日移動平均線を上抜けしたことも、指数上昇の下支えとなったようです。

しかし原油先物価格が、1バレル127ドルと史上最高値を更新したことから消費関連株の動きが鈍いことで、その後指数は高値圏でもみ合うかたちとなりました。14時前にサンディスク(フラッシュメモリ製造大手)CEOから、業績に対する先行き見通しの悪化コメントが流れると、指数はそれをきっかけに値を消し、ほぼ1日の上げ幅の半分を吐き出す格好となりました。

引けにかけてはいった下げ渋る場面もみられたものの、明日はホームデポ(ホームセンター、小売大手)の決算を控えていることもあって、様子見ムードも強く指数はこの日の安値圏で取引を終了することとなりました。

とはいってもNYダウは、節目の13000ドルを割り込まず前日比+41ドルの13028ドル、NASDAQ指数はハイテク株の下げがきつかったことからマイナス圏から戻せず、前日比−12Pの2516Pで取引を終えています。

セクター別ではエネルギー関連株が高く、消費、ハイテク、また金融が売られる展開となっています。金融株については、シティから、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、リーマン・ブラザーズなどの利益予想の下方修正が発表されたことが重石となったようです。

◇その他の市場

債券市場は、上昇(利回り下落)となりました。景気先行指数が予想を上回ったことから前半は売られる展開となったものの、業績悪化懸念からハイテク株、金融株が売られたことから引けにかけては買われるかたちとなっています。

為替市場は、ドルが円、ユーロに対してともに上昇となりました。10時に発表になった4月景気先行指数が+0.1%(予想±0.0%)と、事前予想を上回ったことや、先週末の下落に対する買い戻しもあってドルが買われたようです。

レポート担当 加藤一陽(米国)/阿部哲也(国内)

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