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MSの米ヤフー買収劇 双方が独自案、委任状争奪戦へ

2008年04月11日

 【ニューヨーク=丸石伸一】米マイクロソフト(MS)が米ヤフーに仕掛けた買収劇は、全面対決の様相を呈している。双方が独自案を株主に示し、同意取り付けを競う「委任状争奪戦」にもつれ込む可能性が高まってきた。

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 独立経営の維持を目指すヤフーは、グーグルやタイムワーナーとの提携交渉を加速。一方、MSは、ニューズ社を共同買収者に加える検討を進めているという。

 ヤフーは9日、業界最大手のグーグルからネット検索広告の提供を受けるテストを始めると発表。MSがライバル視するグーグルとの提携の可能性をちらつかせ、MSを揺さぶった。

 さらに、同日夜には、ヤフーと米娯楽・メディア大手タイムワーナーとの資本提携交渉が最終段階を迎えている、と米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。WSJによると、ヤフーは数十億ドル規模の自社株買いで株主価値を引き上げることも検討。提携策とともに、MSの買収提案の「代替案」として、株主に示すことを模索しているという。

 一方、WSJや米紙ニューヨーク・タイムズによると、ヤフーと一時は提携交渉していたとされる「メディア王」ルパート・マードック氏率いるニューズ社と共同で、MSがヤフー買収にあたることを検討しているという。

 膠着(こう・ちゃく)状態にも見えたヤフーとMSの攻防が激しく動き出したきっかけは、MSが5日にヤフーにあてた書簡だった。この中で、MSはヤフーの回答期限を3週間後に設定。買収提案を拒み続ければ、委任状争奪戦などの強硬手段に出ると「最後通告」した。

 これに対し、ヤフーは7日、ヤフーが示す代替案よりも良い条件をMSが提案するなら受け入れる可能性があるとしつつ、現在の買収提案は「ヤフーの価値を過小評価している」との見解を繰り返した。

 攻防の焦点は、ヤフーの代替案と、MSによる買収額引き上げの可能性の2点に絞られた。

 ヤフーがグーグルやタイムワーナーとの交渉を実らせることができるか、それとも、MSがニューズ社の「支援」を得て、買収額を引き上げるのか――。メディアやネット業界の有力企業を巻き込んだヤフーとMSの対立は、大詰めを迎えている。

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