軽自動車生産、4社に集約 国内市場縮小で再編2008年04月12日 国内の自動車の売れ行き不振が、軽自動車業界の再編を促している。需要の多い海外で稼ぎたいメーカーが、国内でしか売れない「軽」の生産に見切りをつけたためだ。かつて6社あった軽メーカーは4社に減り、OEM(相手先ブランドでの生産)が盛んになっている。
07年の国内新車販売台数は535万4千台と3年連続で減った。82年以来の低水準だ。軽は191万9千台で過去3番目の高水準だったが、06年よりわずかに減った。軽トラックなどの商用車はこの10年で3割も減った。 ●2強で6割以上 最近はシェア首位のダイハツ工業と2位のスズキの2社だけで軽販売台数の6割以上を占める。人気車種の上位は常に両社の独占状態だ。 1台のもうけが薄い軽は、販売台数を確保しないと事業が成り立たない。98年にマツダが販売不振を理由に生産から撤退。07年度の軽販売が前年比14・3%も減った富士重工も、その後を追った。「海外販売を主体にせざるを得ない」(森郁夫社長)という。 欧州やアジアなど、いまも需要の強い海外で多くの自動車を売るため、メーカーは、燃費が良い小型車やハイブリッド車の開発に余念がない。開発費もかさむ。富士重工の規模では、世界で売れる主力の車種に資金を集中させなければ太刀打ちできない。 ●OEMが盛んに ただ、「地域によっては軽は重要な足。小型車だけでなく軽の品ぞろえも必要だ」(マツダ)。マツダは、スズキから供給を受け、マツダブランドで5車種を売る。富士重工も今後、ダイハツから5車種程度の供給を受ける方針だ。もとから軽をつくっていない日産自動車も、三菱自動車とスズキがつくる軽を売っている。 このため、ダイハツは07年12月、大分県中津市で生産能力23万台のダイハツ九州大分第2工場を本格稼働し、今夏には福岡県久留米市にエンジン工場を立ち上げる。スズキの工場もフル稼働状態だ。他社に供給していないがホンダも、10年後半に三重県四日市市に軽の組み立て工場を新設。軽で国内販売のてこ入れを図る方針だ。(鈴木暁子)
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