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「ハイテク土」商機あり 商社、砂漠緑化用に注目

2009年6月21日2時28分

写真:実践学園の校舎の屋上に完成した畑。土にはヴェルデナイトを混ぜている=東京都中野区実践学園の校舎の屋上に完成した畑。土にはヴェルデナイトを混ぜている=東京都中野区

 丸紅は、保水性や保湿性に優れた「土」を使った屋上緑化事業に乗り出した。水や肥料を蓄えやすく、ビルの屋上に畑や水田を作ることもできる。野菜工場へも応用できるほか、砂漠の緑化など海外での活用も視野に入れている。

 東京都中野区の実践学園。4階建ての校舎の屋上には、ナスやミニトマト、サトイモが植えられた畑や、たっぷりと水をたたえた水田がある。今年の春休みに完成した「実践農園」で、昼休みや放課後になると、生徒たちが交代で、水まきや草取りをする。

 屋上で野菜やイネが育つ秘密は土にある。ピートモス(ミズゴケ)と粘土を混ぜた「ヴェルデナイト」を、土に1割程度混ぜているのだ。「普通の土と比べると、保水性は10倍、肥料を蓄える能力は数百倍」。販売を担当する丸紅・機能化学品部の藤原澄久課長は言う。

 丸紅は07年秋から、新事業を扱う部署で、神奈川県のベンチャー企業が開発したヴェルデナイトの販売を開始。今年4月からは、担当を化学部門に移して本格的な営業を始めた。屋上緑化向けの販売や野菜工場の建設などで、11年度には20億円以上の売り上げを目指す。砂漠緑化など海外事業への活用も検討する。

 一方、双日は、土を使わずに砂漠で農業を行うための実験を、アラブ首長国連邦で始めた。表面に植物が根を張ることができる、特殊なフィルムを使い、今年1月からトマトの栽培を行っている。

 フィルムは早稲田大が出資するベンチャー企業が開発したもので、蒸発を防ぐ効果が高い。水耕栽培のような大規模設備が不要になるため、乾燥地帯の農業や緑化に有効と判断した。

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