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カード利用、急ブレーキ 小売店での落ち込み響く

2009年10月20日0時19分

図:  

 クレジットカードでの買い物にブレーキがかかっている。金融危機の前までは前年比1割以上の勢いで伸びていたが、百貨店の売上高の落ち込みと歩調を合わせるかのように減速。5月から4カ月続けて前年割れが続く。

 経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によると、8月のカードショッピングの取扱高は前年同月比0.8%減。4カ月続けて前年割れになった。利用の5〜6割を占める小売店での落ち込みが響いている。

 百貨店と総合スーパーが1.6%減、ガソリンスタンドなどその他小売店は6.7%減。公共料金の支払場所やネット通販での利用など「その他」分野は5.6%伸びたが、落ち込みを補いきれていない。

 今年に入ってカードショッピング取扱高が前年を上回ったのは1月と4月だけ。現在の統計がある94年10月以降、2カ月以上前年割れをするのは今年が初めてだ。

 カード大手7社は現在、日本百貨店協会と協力し、デパートでカードを使った額に応じて、商品券やポイントが抽選で当たるキャンペーンを行い、利用の底上げを狙っている。

      ◇

■「消費者配慮のサービスを」三菱UFJニコス・佐々木宗平社長

 景気は底入れしたという見方もあるが、将来への不安材料が多く、消費者の厳しい選択、賢い買い方が顕著になっている。

 これまでは、ポイントのつくカードのほうが現金払いより得という見方があった。それでカードを使う比率が高まってきたが、今年はポイントに関係なく、百貨店や飲食店での買い物が減り、商品の価格も下がった。その分、カード会社の手数料収入を押し下げている。

 カードの発行枚数はすでに3億枚を超えた。メーンのカードとして使ってもらうため、病院や税金の支払いなどで使える余地をさらに広げ、使う側に配慮したサービスを提案していきたい。(談)

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