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外食ブランドにデフレの寒風 値下げ競争、選別強化

2009年12月28日2時0分

写真:大みそかに営業を終了するウェンディーズ=東京都中央区の西銀座店大みそかに営業を終了するウェンディーズ=東京都中央区の西銀座店

 外食産業がデフレに苦しめられている。長年親しまれながらも、経営環境の冷え込みに耐えかねて看板を下ろすハンバーガーやファミリーレストランなどのチェーン店も出た。各社は「事業仕分け」で主力ブランド店に経営資源を集中し、生き残りを目指す。

 1980年に日本に上陸した米ハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」は31日、約70ある国内全店舗の営業を終え、29年の歴史に幕を閉じる。

 牛丼最大手のゼンショーが運営してきたが、約3700店を広げる日本マクドナルドなど大手と比べて規模が小さく、デフレ下での成長は厳しいと判断した。

 ゼンショーがウェンディーズの運営を始めたのは2002年。近年は黒字こそ確保していたが、米本部とのフランチャイズ契約が年末で終わるのを控えて撤退を表明。チェーンを引き継ぐ企業も現れず、全店の閉店が決まった。

 「撤退」のニュースが流れた今月10日以降、ウェンディーズでは駆け込み来店が相次いだ。西銀座店(東京都中央区)では、注文を待つ列が路上にまで延びた日も。21日からは、07年発売の人気商品で牛肉300グラムの「スーパーメガウェンディーズ」を復刻販売し、ぎりぎりまで「閉店特需」の取り込みを図る。

 ゼンショーは牛丼チェーン「すき家」に経営資源を集中させており、08年秋には「吉野家」を抜いて店舗数では首位(現在約1350店)に立った。今月7日からは牛丼並盛りを業界最安値の280円に値下げ。ブランドの選別を強めてデフレ下で勝ち残りをかける。

 消費低迷で苦戦するスーパーや百貨店でも不採算店の閉店が相次ぐが、外食チェーンでは今年、ブランド消滅にまで踏み込んだ選択と集中が加速した。

 10月末には、70年に初出店し、日本の外食産業を切り開いてきたファミリーレストラン「すかいらーく」が姿を消した。同社は「歴史的使命を終えた」として、客1人の利用額が300円ほど安い「ガスト」に店舗を切り替えた。吉野家ホールディングスも6月から8月にかけて、赤字続きのラーメン事業から撤退。一時は低価格で知られたラーメン店の「びっくりラーメン」を含む3ブランドの計約60店を閉じた。(内山修)

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