現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. ビジネス・経済
  4. コラム
  5. 経済を読む
  6. 記事

09年米リコール フォード452万台、GM223万台

2010年3月5日1時35分

写真:リコール対象車の修理や点検をするトヨタ自動車の販売店従業員。リコールはトヨタ以外にも広がっている=米バージニア州、寺西和男撮影リコール対象車の修理や点検をするトヨタ自動車の販売店従業員。リコールはトヨタ以外にも広がっている=米バージニア州、寺西和男撮影

表:  拡大  

 【ワシントン=寺西和男】米国で2009年に自動車メーカーがリコールした車の台数は、トヨタ自動車が487万台で最多だったが、フォード・モーターもほぼ同規模の452万台に達したことが分かった。米国ではリコールへの対応の遅れでトヨタに批判が集中したが、リコール台数の増加に米議会では「リコールは業界全体の問題」との声が強まり、業界の安全強化に向けた検討が本格化しそうだ。

■議会「産業全体の問題」

 与党・民主党の実力者、ダニエル・イノウエ上院議員の事務所が、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の情報をもとに作成した資料を朝日新聞が入手した。00年〜09年の米国でのリコール台数が主要メーカー別に記載されている。

 それによると、09年は米国全体でリコールしたのは1640万台。うち、トヨタは487万台(全体の29.7%)と、過去10年間で米国でのリコール台数で初めて首位になった。一方、フォードが452万台(同27.6%)、GMが223万台(同13.7%)など、トヨタ以外のメーカーもリコールの多さが目立つ。

 詳細なデータがない00年を除き、01〜09年の主要各社の累計リコール台数を比べると、フォードが3650万台(全体の23.7%)、GMが3580万台(同23.3%)を占めた。これに対し、トヨタは1068万台(同6.9%)だった。

 一方、米国全体のリコール台数は04年の3082万台から08年に1053万台に減ったものの、09年には再び600万台増えるなど、一進一退が続いている。

 2日の上院の商業科学運輸委員会での公聴会で、イノウエ議員はこの資料を根拠に「リコールはトヨタだけの問題ではなく業界の問題だ」と指摘。委員会の調査もトヨタだけを集中的に調べるのではなく、業界全体の取り組みに広げる必要性を訴えた。

 下院の監督・政府改革委員会のアイサ筆頭理事も3日、車の急加速問題についてトヨタ以外のメーカーに調査対象を広げるべきだとの考えを表明。米議会にはアクセルよりブレーキを優先する装置の義務づけに向けて法制化を目指す動きもあり、トヨタ以外のメーカーに対しても安全への取り組みを求める姿勢が強まっている。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介