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2012年11月28日
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経済ナビゲーター

住宅ローン(上) 金利、史上最低水準に

 Q 住宅ローンの金利がずいぶん低くなったね?

 A いまや史上最低の金利水準といえる。目立つのが、その時々の市場金利によって動く「変動金利」型のローンの低下だ。借りる人の信用力によって水準は異なるが、最も信用力の高い人に貸し出す最優遇金利で、11月には大手行で0.8%台後半。この5年間で約0.8ポイント下がった。仮に金利がずっと同じとすれば、3千万円を30年間で借りた場合の元利返済総額は約3400万円。金利分の支払額は5年前に比べ約400万円減った。

 Q どうして?

 A 一番の要因は、日本銀行の金融緩和策で全体の金利が下がっていることだ。長期金利の指標となる10年物国債の流通利回りは0.7%台前半まで下がっている。住宅ローン金利も連動して下がるんだ。

 長期金利の水準だけ見れば03年が最も低かった。しかし、住宅ローン金利は当時より今の方が低い。銀行どうしが金利の引き下げ競争をしているからだ。

 Q それはなぜ?

 A 企業向けの融資が伸び悩んでいるため、個人向けの住宅ローンで稼ごうと銀行が躍起になっている。特に、地域経済が冷え込む地方銀行や、新規参入して取引先の乏しいネット銀行にとっては、住宅ローンは死守したい分野。全国に店舗網を持ち、メガバンク以上の預金量を持つゆうちょ銀行が住宅ローンへの参入を申請していて、銀行業界は戦々恐々としているよ。

 Q 低金利は続くの?

 A 各銀行が注目するのが、14年4月に消費税率が5%から8%に上がるのを前にした住宅の「駆け込み需要」だ。それまではローンの獲得競争もさらに激しさを増しそうだ。

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