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2012年11月30日

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経済ナビゲーター

住宅ローン(下) 競争の過熱に警戒も

 Q 低金利でサービスも多様化。借りる側にはうれしい限りだね。

 A 喜んでばかりもいられない。変動金利の場合、財政破綻(はたん)したギリシャのように国債の金利がはね上がってしまうと、住宅ローンの金利も上がり、返済額は一気に膨れあがってしまう。また、銀行が無理をして返済能力のない人たちにまで貸してしまうと、米国の「サブプライムローン問題」のように住宅ローンが大量に焦げ付き、金融機関の経営が行き詰まってしまう恐れもある。

 Q 銀行もその危険性は分かっているんでしょう?

 A そうとも言えない。今でさえ、銀行によっては赤字覚悟で低金利のローンを提示している所もあるというよ。住宅ローンの損益の見通しは、簡単なようで複雑だ。利用者が繰り上げ返済したり、他の金融機関にローンを借り換えたりすると、銀行が見込んでいた将来の利息がもらえなくなる。当初の一定期間だけ金利を優遇する措置を取っている場合、その期間が終わった途端に借り換えされると、赤字になりかねない。

 そもそも住宅ローンの主役は長い間、旧住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)が担っていて、民間銀行が注力し始めたのは近年のことだ。リスク管理について、銀行にはまだ十分なノウハウがないという指摘もある。

 Q チェックの仕組みはあるのかな?

 A 金融庁の銀行に対しての検査や、日本銀行が行う考査では、住宅ローンの管理状況について今後、注力する方針だ。借りる側の信用力をきちんと審査しているかなどが、チェック対象になりそうだ。

(この項は斎藤徳彦が担当しました)

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