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高速道路無料化、どこへ行った?

2010年4月14日11時3分

 国土交通省が、新たな高速道路料金を発表し、話題になっています。

 6月から、平日、休日の全時間帯で軽自動車の上限料金が1000円、普通車の上限料金が2000円になるというもので、本州四国連絡高速道路だけは軽自動車2000円、普通車3000円。これは、経営の厳しいフェリー業者などに配慮した料金とのことで、民主党内でも高すぎると異論が出ています。

 ただし、首都高速、阪神高速は、これとは別料金で、普通車が500円から900円、大型車が1000円から1800円となります。

 既存の割引が廃止になることで料金が極端に変わるのをやわらげるために、平成22年度は、首都高や阪神を除いて夜間3割引や通勤時間3割引などの措置および、全区間で大口・多頻度利用割引などを設定する予定です。また、事前登録しておけば、エコカー減税の対象車などは、軽自動車と同じ上限の1000円になる制度もできました。

 微妙なのは、平日の料金は下がるかもしれないけれど、肝心の休日利用の料金が1000円から2000円に上がってしまうところが多いこと。特に、休日を利用して本州四国連絡道路を使って四国観光に行くという人は、実質的には値上げになってしまいます。

 また、首都高、阪神高速なども、区間によって安くなるところと高くなるところが出てきます。

 今までは、ETCを搭載していなくては割引されなかったので、あわてて購入した人も多く、こうした人にとっては、腑に落ちない結果になっているかもしれません。

 ミスター道路の馬淵副大臣が、料金体系が「簡素化された」とテレビで説明していましたが、見ていても納得感がイマイチありませんでした。「せっかく、1000円で行けたのに!」。これまで休日に出かけていた多くの人はそう思うでしょう。

 民主党が掲げていた高速道路無料化とは、違う方向に向かっている気がします。

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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