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視界不良では投資はしない!

2010年5月26日11時18分

 いま世界経済が、大変なことになっています。

 アイスランドの噴火の影響で、経済が大打撃を受けている欧州が、ギリシャ問題で大揺れに揺れ、これがスペインに飛び火し、新たな火種がくすぶり始めました。欧州各国に波及するのは時間の問題で、すでにユーロは対円で一時110円を割り込み、下げ止まる様子が見えません。

 中国も最大の輸出先の欧州が財政危機に見舞われているので、人民元の切り上げを見送る見通し。ユーロで打撃を受けているアメリカにとって、元の切り上げは悲願だけに米国経済も立ち往生の状況です。

 大変なのは欧州だけではありません。朝鮮半島では、北朝鮮の金正日総書記が戦闘準備を命令したとの報道で緊張が走り、韓国でもウォンが急落。この一週間で、なんと10%超の下げ幅となりました。

 日本の鳩山総理の「普天間問題」もぶっ飛んでしまうような大問題が、世界中で噴き出しています。それも一歩間違えば、未曽有宇の不況に逆戻りしかねない勢いで!

 こういう時には、投資をしてはいけません。

 1月に発行した自著「荻原式デフレを乗り切るマネー術」(幻冬舎)でも、「今年は投資をしないこと」とはっきり書きましたが、経済が大混乱している時は、素人が小金で稼ぐのは難しいでしょう。

 世界経済は視界不良に陥り、吹雪の真っただ中に突入しました。こうした状況で一番大切なのは、無駄に歩き回って体力を消耗しないことです。

 しっかり家計を見直し、金銭的な余裕があるなら、今は増やすことよりも低金利でもいいから預金などでがっちり預けて、なるべく減らさないことを考えるべきでしょう。

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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