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ご用心!「ショッピング枠の現金化」

2010年6月16日11時5分

 いよいよ18日から、改正貸金業法が完全施行となり、消費者金融からトータルで年収の3分の1以上の借り入れをしている人は、それ以上お金を借りることができなくなります。

 そうなると、クレジットカードの今回の規制に引っかからないショッピング枠を使って現金をつくる「ショッピング枠の現金化」が、活発になりそうです。

 「ショッピング枠の現金化」とは、クレジットカードのショッピング枠で金券などを買ってこれを現金化する方法。たとえば、業者からデパートの商品券を10万円で購入するように指示され、買って持っていくと業者が8万5000円で買い取ってくれます。業者は、これを金券ショップで9万5000円で売れば1万円の手数料を稼げます。

 一方、ショッピング枠を使って10万円の買い物をした人は、8万5000円の現金を手にすることができますが、1〜2カ月後に、ショッピングで買った10万円の代金を払わなくてはなりません。つまり、1万5000円余分にお金を返さなくてはいけなくなるということです。

 これは、違法ではないのですが、よく考えてみると、とんでもなく高金利の融資ということになります。

 なぜなら、クレジットカードのショッピングの決済は、長くても2カ月後。8万5000円の現金を手にしても、2カ月後には10万円にして返さなくてはならないので、仮に1年間に6回これを繰り返すと、10万円借りて9万円の利息を支払うということになります。つまり、年利になおすとなんと90%という、途方もない利息でお金を借りているのと同じことになります。

 宣伝文句には「85%で買い取り」とか「90%なので良心的」などという甘い言葉があふれていますが、しっかりと損得を自分で計算しなくてはいけません!

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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