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2012年6月13日
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荻原博子の“がんばれ!家計”

住宅ローン金利、過去最低に

文・荻原博子

 住宅ローン金利が、三菱東京UFJ銀行(優遇金利タイプ)やりそな銀行(自己資金20%未満)で10年固定1.4%と、過去最低になりました。

 長期固定の住宅ローン「フラット35」も、貸出先の金融機関や借入期間によって利率は違いますが、返済期間21年以上で2.01〜2.96%、20年以下で1.71〜2.66%となっています。「フラット35」は、最長35年まで固定金利で借りられる住宅ローンで、住宅金融支援機構(旧・住宅金融公庫)がつくり、各銀行が手数料を上乗せして販売しています。同じ商品でも、上乗せする手数料によって金利にも差がでます。

 なぜ、住宅ローンの金利がこれほど低いかと言えば、国債の金利が下がっていることが最も大きな要因。なぜ、国債の金利が下がっているのかと言えば、ギリシャに端を発する欧米の混乱の中で、比較的安全性が高い日本の国債が買われているからです。

 財務省は、「日本は1000兆円以上の借金があり、財政が破綻(はたん)寸前なので今すぐ消費税を上げないとダメ」だと言いますが、財務省が出している国の貸借対照表を見ると、確かに負債も多いですが、資産もたくさんあります。(http://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/national/fy2009/2011_04.pdf・28ページ)。約650兆円という巨額な資産を持った大金持ちの政府は、まず世界のどこにもありません。ですから、世界が混乱すると、日本の円が買われて円高になり、国債が買われて金利が低くなります。

 では、住宅ローンは、今が借り時なのでしょうか。個別の方の懐事情は別として、全体的に見ると、私は、まだまだ安心して大きなローンを組めるような状況にはないと思います。

 給料が増えない中、各種増税や社会保険料の値上がり、電気代など公共料金の値上がりが予想されるからです。さらに、地価もまだまだ下がりそう。

 ですから、マイホーム購入を考えている人は、くれぐれも慎重に。

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学研パブリッシング)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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