2009年5月8日10時38分
Q 中外製薬株の新規購入はまだ間に合うでしょうか。(大分県・T)
A 同社はスイスの大手医薬品メーカー、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社傘下の医薬品大手です。
4月下旬に世界的な感染が報じられた新型の豚インフルエンザの発生で、株式市場ではインフルエンザ関連銘柄が人気化しました。なかでも真っ先に上昇した銘柄のひとつが、中外製薬です。同社はインフルエンザ治療薬「タミフル」を販売しており、株価は4月27日に値幅制限いっぱいとなるストップ高まで買い進まれました。
タミフルは鳥インフルエンザが変異した新型インフルエンザ用として、今年に入り国が備蓄を強化しています。そのためタミフルの売り上げ増が牽引(けんいん)し、中外製薬の09年12月期業績は営業利益で2割以上の大幅増益の見通しです。
新型インフルエンザ発生で、タミフルにはさらに追い風が吹きそうですが、今年は相当量の備蓄が確保される予定で、計画を大幅に上回る規模まで引き上げられる可能性は低そうです。
中外製薬の株価は今回の上昇で07年以来の1900円台を回復しました。ただ、急騰後だけに今後はタミフルの備蓄がさらに増えるなどの明確な材料が出ない限り、もう一段の上昇は難しそうです。
同社は抗がん剤にも強く、業績の先行きには安定感があります。中長期で保有する方針なら、魅力的と言えそうです。(「オール投資」編集部)
このコラムは掲載銘柄を推奨するものではありません。
◇
ご意見・ご要望はtoyo@asahi.comへ