[PR]

 就職活動の本番は「採用広報解禁日」の3月1日から始まります。学生が志望企業に応募し、選考試験や面接を経て採用に至るのが従来型の就活です。それとは別に、「ダイレクト・リクルーティング」(逆求人型採用)が広がり始めています。

 従来型では、大量の学生を集めてふるい落とす方法が取られています。ですが作業量が膨大で、学生、企業ともに負担は小さくありません。企業側は、費用をかけて合同企業説明会に出展しても、求める人材に必ず巡り合えるわけではありませんでした。

 逆求人型の場合、まず、学生が経歴や自己PRを専用サイトにアップして公開。それを採用担当者らが検索、閲覧します。採用したい学生を見つけると、連絡して面談。選考、採用に至ります。効率的に絞り込むのに人工知能の力を借りるオプションもあります。

 逆求人型サイトで有名なのは、大阪のベンチャー、アイプラグ社の「OfferBox(オファーボックス)」、求人広告会社アイデム社の「JOBRASS(ジョブラス)」が挙げられます。両社とも2012年にサービス開始。料金は定額制ないしは成功報酬制で企業から徴収します。利用する企業は現在、OfferBoxで約3400社に上ります。

 両社とも登録する学生は就活生全体の2割ほどに達しています。学生にとっては、思いもよらぬ企業からスカウトの声がかかることもあり、選択肢を増やせる利点があります。まだ従来型の就職活動を補完するのにとどまっていますが、就活の手法を根本から変える可能性もあります。(就職四季報プラスワン)