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 新興企業が集まる東証マザーズ市場の上場銘柄は、成長期待と値動きの軽さから、個人投資家たちが好んで取引しています。今年6月に新規上場が話題となったメルカリの株式を買った人もいるかも。ですが、市場全体の値動きを示す東証マザーズ指数は、1月の年初来高値から8月の年初来安値まで32%も大きく下落しました。

 一方、東証1部の代表的な大企業で構成される日経平均株価は、1月から3月にかけて16%下落する場面があったものの、その後は持ち直しています。この違いはなぜでしょう。マザーズ指数の値動きに影響を与える銘柄をチェックしてみると、その理由が浮かび上がってきます。

 東京証券取引所の開示データでは、8月末時点でマザーズ指数への寄与度が最大なのはメルカリです。同社株の時価総額シェア(浮動株調整後)は8.6%。そーせいグループが4.7%、ミクシィが4.6%と続きます。

 メルカリは、8月9日に2018年6月期決算を発表。売上高は前期比62%増の357億円と大きく伸びたものの、先行投資負担が響いて純利益は70億円の赤字。19年6月期の予想も公表しませんでした。そーせいグループも同様でした。こうなると投資を判断する具体的な材料が不足し、「売りが売りを呼ぶ」展開となってしまいます。

 一部の銘柄の影響が大きいため、マザーズ指数は奮いませんが、個別銘柄を丁寧に見ると株価が上昇しているものも。「木を見て森を見ず」と言いますが、マザーズ市場では逆に1本、1本の木に注目してはどうでしょうか。

 (会社四季報オンライン)