前田武志国土交通相は12日、インドの首都ニューデリーでトリベディ鉄道相と会談し、同国の高速鉄道構想に日本の新幹線技術の協力の可能性を検討する次官級の委員会を設置することで合意した。構想段階からインド側に働きかけ、日本企業の受注につなげる狙いがある。
会談後の記者会見で前田氏が明らかにした。また、日本側は13日にはニューデリーでインド政府や鉄道業界関係者向けに「高速鉄道セミナー」を初開催する。JR東日本などの鉄道会社や車両メーカーが参加し、技術や沿線開発など整備効果をアピールする。
インドの高速鉄道は6路線(総延長約3880キロ)で構想されており、予備的な採算性調査が始まっている。このうち南部ハイデラバード―チェンナイ間について日本の共同事業体が昨年12月、調査業務の優先交渉権を獲得、受注が固まった。他の調査は4路線について英国などの欧州勢が受注を決めている。(ニューデリー=五十嵐誠)