半導体大手のルネサスエレクトロニクス、富士通、パナソニックの3社が、家電などに使われる半導体「システムLSI」事業の統合に向けて交渉していることが8日わかった。3社で新会社をつくり、官民ファンドの産業革新機構からも出資を受ける考えだ。
3月末の基本合意を目指しており、2012年度内に事業統合する方向で調整している。システムLSIの売上高は3社合わせて年間7千億円ほどあるが、円高で海外のもうけが目減りするなどして収益は悪くなっている。統合によって開発力を強めるとともに、各社の工場を整理して事業をスリムにする狙いがある。
新会社は3社の開発陣を集め、設計と開発に重点をおく。国内に3社合わせて10カ所以上ある工場は、ルネサスの鶴岡工場(山形県鶴岡市)、富士通の三重工場(三重県桑名市)など一部の主力拠点に絞り込む。生産性が低かったり、3社で製造品目が重なったりする工場は閉じるか、他の製品への転換を進める。