MS、ヤフー買収を断念 価格折り合わず2008年05月04日10時24分 【ニューヨーク=丸石伸一】米マイクロソフト(MS)は3日、米ヤフーへの買収提案を取り下げると発表した。買収額を引き上げて合意を迫ったが、買収額のさらなる上積みを求められて折り合わず、3カ月に及ぶ攻防はひとまず終わった。 MSは、スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)がヤフーのジェリー・ヤンCEOあてに送った手紙を公表し、買収を断念した経緯や理由を説明した。 それによると、MSはヤフーとの交渉で、買収額を2月1日に発表したヤフー株1株当たり31ドルから33ドルに引き上げることを提案。だが、ヤフーは少なくとも37ドルまで上積みするよう求め、溝は埋まらなかった。 実際には現金とMS株の割り当てで買収することにしており、MS株価が変動しているため単純な比較は出来ないが、買収総額でみるとMSは446億ドル(4兆6800億円)の当初案から実質的に約50億ドル上乗せを提案。これに対し、ヤフー側はさらに数十億ドル規模の上積みを求めたことになる。 MSのバルマーCEOは談話で「買収提案の取り下げがMSの株主や従業員らの最大の利益だ」とした。一方のヤフーは「MSの提案はヤフーを過小評価しているという信念は変わらなかった」とする声明を発表した。 MSは4月5日、3週間以内にヤフーが買収提案に合意しなければ敵対的買収に乗り出すと通告していた。だが、ヤフーは独立経営の維持を模索する姿勢を崩さず、競合するネット検索最大手グーグルとの業務提携や米娯楽・メディア大手タイムワーナーとの資本提携などを検討してきたとされる。こうした状況でMSが敵対的買収に動いても決着には時間がかかり、その間にヤフーの人材が流出する恐れがあった。 MSは今後、ヤフー買収に代わる業容拡大策を打ち出す必要がある。事業の低迷が続くヤフーも成長戦略を示さなければならず、再編の動きは続きそうだ。 PR情報この記事の関連情報ビジネス
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