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トヨタ、3割減益見通し 円高や原材料高 09年3月期

2008年05月08日21時23分

 トヨタ自動車が8日発表した09年3月期連結決算の業績予想は、3割の大幅な減益となった。米国発の金融危機に端を発した北米市場の低迷や円高のほか、原材料高が利益を圧迫するためだ。快進撃を続けてきたトヨタの急ブレーキは、日本経済が正念場を迎えたことを示した。

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会見後、記者に囲まれるトヨタの渡辺捷昭社長=8日午後、東京都中央区、高波淳撮影

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 記者会見した渡辺捷昭社長は「米国経済は減速し、欧州も順調でない。昨年後半から(世界経済の)潮目は変わったと思う」と分析した。

 売上高は前期比4.9%減の25兆円、本業のもうけを示す営業利益は29.5%減の1兆6千億円、当期利益も27.2%減の1兆2500億円。売上減と営業減益は円高ドル安に直面した00年3月期以来9期ぶり。減益幅(6703億円)は米国会計基準の業績開示を始めた99年3月期以降最大だ。当期減益は7期ぶり。

 09年3月期の想定為替レートは1ドル=100円と、08年3月期より1ドル当たり14円も円高に設定、為替変動だけで営業利益が6900億円押し下げられる見込み。

 日米の売れ筋もガソリン価格の高騰で利幅の薄い小型車に集中。鋼材など原材料価格の高騰も営業利益を3千数百億円押し下げ、お家芸の原価低減による増益効果はゼロとなる見通しで、「トヨタの努力だけで吸収できる域を超えている」と渡辺社長。この1年で経営環境が急変したという。

 産業界を代表するトヨタでも抗しがたい「逆風」が日本経済を取り巻いていることが浮き彫りになり、輸出産業を中心に業績悪化懸念が一段と広がりそうだ。ホンダも今期は大幅減益を予想。すそ野の広い自動車産業を支える部品など関連メーカーの収益悪化も懸念される。

 一方、同時に発表した08年3月期連結決算は、売上高が前期比9.8%増の26兆2892億円、営業利益が1.4%増の2兆2703億円、当期利益が4.5%増の1兆7178億円と、いずれも過去最高を更新した。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)の07年12月期売上高は約1811億ドル(07年12月末時点の1ドル=約113円で換算すると約20兆4600億円)で、決算期は異なるものの通期売上高でトヨタがGMを初めて上回り、製造業で世界一の売上高となった。

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