安倍政権の経済政策「アベノミクス」の影響が、家計や企業にはっきりと広がり始めた。円安は輸出企業にとっては利益拡大につながり、企業の生産活動は好調だ。しかし、アップルの「iPad」やパソコンは値上がりし始めた。住宅ローン金利は、2カ月連続で上昇する。明暗が鮮明になりつつある。
「予告もなく値上げなんてひどいじゃないか!」。31日午後、東京・銀座のアップルの直営店で男性客が店員に詰め寄っていた。アップルが同日午前、円安を理由にタブレット端末の「iPad」などを突然値上げしたからだ。
値上げ幅は最大で1万3千円。目当ての機種が3万円台から4万円台に値上がりしたという女性客は、「考える時間を置きます」と店を去った。直営店以外の家電量販店では対応が間に合わず、31日は価格を据え置いたが、早期に値上げする方針だ。