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高級ホテルの値下げ合戦過熱 海外客激減で半値前後も(1/2ページ)

2009年6月10日4時58分

写真:ホテルオークラ東京は、遅めにチェックインし早めにチェックアウトする客の料金を大幅に割引いている=東京都港区ホテルオークラ東京は、遅めにチェックインし早めにチェックアウトする客の料金を大幅に割引いている=東京都港区

 高級ホテルが宿泊料金を大幅に値下げしている。不況と円高で客室稼働を支えてきた海外からの客が激減。その穴埋めに国内の客を奪い合っているためだ。ただ、値下げはブランドイメージの低下を招きかねず、担当者は頭を悩ませている。

 「デラックスツイン(50平方メートル) 2名 4万円」。香港系の超高級ホテル「シャングリ・ラ ホテル 東京」が5月下旬、宿泊予約サイトの「一休ドットコム」に掲げたプランが業界の話題を呼んだ。同ホテルが1泊最低5万6千円(1室)から、という触れ込みでJR東京駅のそばに開業したのは今年3月。わずか約3カ月後の大幅値引きに、関係者は「開業効果すら息が続かないのか」と驚いた。

 「ザ・ペニンシュラ東京 3万8千円」「ザ・リッツ・カールトン大阪 2万5千円」……。「一休」を見ると、正規料金が5万円を超える高級外資が軒並み、半額前後まで値引きしている。

 国内、とりわけ東京にはここ4、5年の間に外資系ホテルが相次ぎ上陸した。当初は景気もよく、国内の富裕層のほか、海外のビジネスマンの訪日需要が見込めた。外資、国内勢とも高級ホテルは「稼働率の5割前後を海外客に頼ってきた」(関係者)。

 それが、昨秋来の不況で暗転。日本政府観光局によると、訪日外国人数は昨年11月から前年比2ケタ減が続き、2月は41.5%も減った。国内の利用者も、経費削減で出張客は定宿を格下のホテルに切り替え、新型インフルエンザの発生で団体客のキャンセルも続出。好材料が見当たらない状況だ。

 国内ホテルの「御三家」といわれる帝国、オークラ、ニューオータニのうち、約10万人の会員組織を持つ帝国以外の2ホテルの客室稼働率は今年1〜4月は40〜50%で推移。前年同期より10〜20ポイント落ち込んだ。夏休み商戦に向けて業界では、2泊以上利用すると宿泊料金を半額にしたり、同一料金のまま部屋のグレードを上げたりといったサービス競争が過熱している。

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