2009年6月20日13時52分
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家庭から姿を消しつつあった蚊帳が復活している。エアコンや殺虫剤を使わずに眠りたい人に支持されているのに加えて、ベッドを覆う「天蓋(てんがい)」風のおしゃれな商品も登場し、「手軽にリッチな気分を味わえる」と若い女性からの人気も上々だ。子育て世代が赤ちゃん用に買う例も目立っている。
「気分はまるでお姫様」。高橋ふとん店(徳島市)のネットショップ「こだわり安眠館」の人気商品「スリーピングヴェール」は、980円と値段は手ごろだが、天井からつるすだけでリゾートホテルのような天蓋ベッド風になるのが売り。
ネットショップの今年4〜6月の蚊帳の販売量は昨年同期の2.2倍に達し、品薄状態が続いている。坂本広宣店長は「07年ごろから急に扱い量が増えた。窓を開けて寝る人や薬剤を避ける人が増えているのに加えて、インテリアとしても使えるのが魅力なのでは」とみる。
赤ちゃん用も市場を引っ張る。赤ちゃん本舗(大阪市中央区)は6月、丸みを帯びた外観と鮮やかな緑色が目を引く赤ちゃん用蚊帳「虫よけドーム」を全国74店舗で発売。収納が簡単で、下部にマットがついているので屋外でも使える。同社の今年3〜6月中旬の蚊帳の販売量は約2900個で、前年同期より50%増。「特に赤ちゃんの場合、近くで殺虫剤を使うことに抵抗を感じる人もいる。エアコンの風も、蚊帳を通せば直接当たるのを防げる」と、広報担当者は人気の理由を分析する。
ネット商店街の「楽天市場」でも、蚊帳が売れ始める4月の売上高は07年から今年まで毎年2倍増。ワンタッチで開閉できるものや壁や天井に穴を開けずカーテンレールにつるすだけで使えるものなど様々な新商品が登場するなど、種類が豊富になっている。購入者は子どもを産んだと見られる30歳前後の女性が目立つという。(石山英明)