2009年6月29日15時0分
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10年ぶりの高速道路の新規整備計画決定を受け、着工に向けて動き出した東京外郭環状道路(外環道)の練馬―世田谷間16キロの事業主体に、東日本、中日本、首都高の高速道路会社3社が名乗りを上げていることが分かった。高速道路事業を巡り、複数社が競合するのは初めて。従来より効率的な道路建設や維持管理が期待される。
05年の旧日本道路公団民営化により、高速道路事業は国が道路公団に命令する方式から、希望する高速道路会社が実施する方法に変更された。先の国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)で外環道をはじめとする4区間(計71キロ)が整備計画に追加され、今回初めて事業主体を募る。事業主体は設計や発注だけでなく、完成後の維持管理も請け負う見通しだ。
外環道では、接続する関越道(東日本管内)、中央道や東名(ともに中日本管内)を管理する両社と、路線が近い首都高の3社が競合することになった。
外環道は想定交通量が1日8万〜10万台(国土交通省試算)と全国最大級。少子高齢化などで全国的に交通量減少が見込まれる中、高速道路会社にとっては将来性のある路線とされる。高速料金収入は長期債務の返済に充てられるものの、維持管理業務で安定した収入が得られるからだ。
一方、外環道の練馬―世田谷間は、事業費1兆2820億円の7〜9割を税金でまかない、残りを高速道路会社が負担する「合併施行方式」で造る。高速道路会社が競えば税金の投入が減り、道路建設が効率的に進む利点もある。国交省は今後、各社の負担額や技術力などを総合的に判断して事業主体を選ぶが、競争入札とするか、随意契約とするかは決まっていない。
今回決まった4区間のうち、外環道と同じ「合併施行方式」の名古屋環状2号線や東関東道水戸線は競合ゼロ。それぞれ中日本、東日本が事業主体となり、両社が国と協議し採算がとれる範囲で事業を引き受ける見通しだ。全額税金で建設する日本海沿岸東北道は、国が事業主体となるか、高速道路会社に委託するかは未定だ。(津阪直樹)